広島県の中央部・ 三次市三和町（みよししみわちょう）で物産館を営む片岡誠さんは，鳥獣被害解消のために鹿を狩猟し，鹿肉を料理や加工食品として提供するとともに，ペットフードとしての活用も始めておられます。そして，山で育まれた命のすべてをいただきたいとの思いから，機能性の高い栄養素を持つ内臓の各部位や骨・角・革を活用した商品開発も構想されています。
また，水源でもある山々には，鹿などの動物だけでなく，木の実，木の皮，野草など，ほとんどの人は知らないけれど，料理によっておいしくできる自然資源もたくさん隠れています。
片岡さんが求めておられるのは，鹿の胃の機能性栄養素や胎盤から抽出したプラセンタなどによる商品開発，角や革を活用した工芸品の制作，そして鹿肉や知られざる山の恵みを使ったおいしい料理の提供，東京圏での販路開拓などに，三次や東京でともに取り組んでくださる方。
今回は，片岡さんのビジネス構想をもとに，料理，山，食品開発の専門家のみなさんと，新しい山の恵みのいただき方を語り合うセミナーです。