移住を考えたきっかけ

プリン専門店として独立開業しようと出店場所を探していました。当初は必ずしも静岡県とは決めていませんでしたが、御殿場の物件を見た瞬間に一目惚れしました。外に出ると富士山が一望でき、その風景がとても素晴らしく、「ここしかない！」と即断しました。

家族の意見も尊重した段階的な移住へ

移住を検討した当初は子どもの転校のこともあり、知らない土地に移ることに家族からも反対されました。そこで、様子を見てもらうために、まずは単身で移住をし、家族は休日に遊びに来るというスタイルにしました。
休日に訪れてもらうことから始めたことで、家族にもゆっくりと御殿場の魅力を知ってもらい、最終的には移住を決断してくれました。こうして20歳を超えた長男と次男は東京に残り、妻と三男と愛犬が御殿場に移住するという形になりました。御殿場では一軒家に住んでいますが、遊びに来た長男と次男も「実家ができたみたい」と喜んでくれています。

朝霧高原の牛乳と御殿場東富士養鶏場の卵、北海道のてんさい糖を使用したプリンは、高い評価を得ている

御殿場の自然も満喫

現在はプリン専門店を経営しており、御殿場の方々に紹介いただいた牛乳や卵などの材料を使い、プリンを製造、販売しています。休日は、家族と海や山に行ったりなど、アウトドアを楽しむ日も増えています。
移住した当初はあまりアウトドアの知識はありませんでしたが、やはり自然が近くにあると触れる機会も増えます。最近は御殿場の自然を堪能しています。

「富士山 樹空の森」では富士山を眺めながらパークゴルフ、温泉などが楽しめる（写真提供：「ハローナビしずおか」）

移住を考えている人へのメッセージ

家族を残して単身で移り住み、仕事もコロナの影響もあり思ったようにいかず精神的にも厳しい時期もありましたが、今は移住して良かったと100%言えます。
御殿場の方たちは、一人ひとりを大切にする、人の話にゆっくりと耳を傾ける傾向があると思います。豊富な食材や自然だけでなく、この地域の方々の人柄も含めて、私は移住した御殿場が大好きです。
御殿場には東京から気軽に来ることができます。御殿場はアクセスが良いため、東京に軸足を置きつつ徐々に移住、もしくは私のように単身で住んで家族は休日に遊びに来るという段階を踏むなど、様々な形での移住もできる場所です。移住を検討されている方は、ぜひ一度現地へ訪れてみてください。