市町村紹介シリーズ? この人に聞いてみました!【山鹿市】
(↑国指定重要文化財 芝居小屋の『八千代座』 内部、廻り舞台、奈落など館内見学もできます♪)
熊本県の各市町村をご紹介します。シリーズ?では受け入れてくれる役場の担当の方、移住支援員さん、先輩移住者さんなどの色々な方に登場していただき、地元の魅力や暮らし、移住を検討中のあなたへのメッセージをお届けしていきます。
第3回目は【古き良き時代へタイムスリップ?!/山鹿市】
山鹿市は、人口約5万1千人、熊本県の北部に位置し北は福岡県や大分県、南は熊本市に隣接しています。江戸時代には宿場町・交易の中継地として栄え、今なお歴史ある商家が軒を連ね、情緒あふれる町並みなどをのんびり散策ができるほか、平安時代から1000年以上の歴史をもつ、美肌の湯の山鹿温泉郷もあります。また、歴史の教科書に装飾古墳の代表として知られるチブサン古墳や国指定の伝統的工芸品の山鹿灯籠、重要文化財の八千代座などもあり、歴史、文化、伝統が息づいています。自然面では北部は緑豊かな山林、中央部には一級河川の菊池川が流れ田園地帯の農産物に恵みをもたらしています。
山鹿市に約4年前に移住され、現在は「山鹿暮らしサポート局」内の「一般社団法人 山鹿移住定住支援センター kutamin」代表理事である田河正行さんにお話しを聞いてみました。地域おこし協力隊のOBでもあります。
◎山鹿市移住サイト:あなたらしい山鹿暮らし。
◇現在のお仕事に就かれるまで
以前は熊本市に住みビーガン・オーガニックカフェを経営されていましたが、熊本地震でお店を閉め、震災後に色々と助けて頂いたイチゴ農家の方が山鹿市ご出身の方で、山鹿市内を色々と案内してもらっているうちに、人柄の良さ、歴史や文化、継承され守られてきた自然環境、また自然災害の少なさなど山鹿の魅力に惹かれたとのこと。ちょうどその時に募集のあった山鹿市の地域おこし協力隊に着任され、移住支援員として移住・定住促進、空き家バンクに関わる仕事を経験、昨年12月に地域おこし協力隊を卒業され、移住の中間支援組織となる一般社団法人を立上げられたそうです。
◇山鹿で感じる生活の違い
「時(とき)の感覚と楽しみ方が変わりました!」とのこと。山鹿には、独特の時間の流れがある。豊かな自然や素晴らしい環境、日本遺産である菊池川流域の米づくり文化、装飾古墳や鞠智城跡などの山鹿地域独特な歴史文化が市内各所に多く残り、日常に四季を感じることができるそう。また、山鹿温泉はそれぞれの地域で泉質に特徴があり、気温や体調によって入る温泉を使い分けて楽しめるそうで、温泉を色々選べるなんて贅沢!!
今年は新たなチャレンジも!より季節の移り変わりを感じる様に、家の前の畑に炭素循環農法を取り入れ、土づくりから始める“農ある暮らし”を実践中とのこと。ご本人も山鹿暮らしを満喫中ですね。
◇今後の夢は?
今まで以上に移住希望者への相談や、定住して頂ける様に地域の方達との連携を強化し、また移住者同士の交流などを手厚くサポートしたいと考えているそうです。また、ご自身でも“農ある暮らし”を実体験しながら新規就農者の支援や、農業の担い手を応援する取り組みを農業体験や交流事業等を通し、地域の方達と共に進めていきたいと夢を膨らませていらっしゃいます。
◆田河さんからのメッセージ◆
これから社会情勢の大きな変化と共に、生活環境や暮らし方が大きく変わり暮らし方も二極化していくのではないかと考えています。 完全オフグリッドの生活までとは言いませんがそれぞれの判断力や洞察力を高めて生きる力を付けて、協力してくれる仲間や友が身近にいるコミュニティが形成される流れになるのではないでしょうか。地域の方達との地域活動やコミュニケーションが苦手方にとっては、地方や田舎の生活は難しいと思いますが、今は全国各地に移住支援制度があり移住に対して色々とサポートしてもらえて大変恵まれています。この機会を上手く活用されると良いと思います。
移住は皆さんの人生にとって大きな決断だと思います。それぞれが思い描く働き方、暮らし方など、人生を立ち止まって見つめ直す良い機会です。人生に与えられた時間を何処で過ごし、どんなふうに楽しむのかは自分次第。
山鹿市には(※1)お試し住宅 もあるので何回か視察し、地域に合うか、自分の思い描くライフスタイルと照らし合わせてみて下さい。 是非一度、山鹿市にお越し下さい。
(※1 新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、現在お試し住宅のご利用が当面の間中止になっております。ご不便をおかけして申し訳ございません。)
山鹿市では、移住者交流会も年に数回行われているので、知り合いができ、移住者同士で悩みも相談出来て安心ですね。
◎ここで突然クイズです
※(山鹿市商工観光課 提供)
これは山鹿灯籠という伝統工芸品ですが、いったい何で出来ているでしょうか?
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答え:和紙
毎年8月に行われる『山鹿灯籠まつり』は九州でも屈指の夏祭りです。頭に金灯籠を乗せた浴衣姿の女性たちが優雅に舞い踊ります。とくに2日目の千人灯籠踊りは圧巻です。この灯籠を作るのか灯籠師と呼ばれる方たちですが、長くその技術が伝承されており、山鹿灯籠は国指定伝統工芸品に指定されています。
(※新型コロナウィルスの影響で山鹿灯籠まつりは今年は開催中止となりました 令和2年5月15日)
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