神戸から関西各エリアへのアクセス(大阪・京都・滋賀・奈良)
関西に土地勘のある方でしたら、神戸・大阪・京都の三都、そして奈良・滋賀との距離感はよくご存知だと思いますが、馴染みのない方にはなかなかイメージしにくいのではないでしょうか。
東京有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」へ移住相談にお越しになられる方も、東京圏である1都3県の出身者が約4割を占めており、距離や時間、移動手段についてお聞きになられる方も多いです。というわけで関東目線で「神戸から関西各エリアへのアクセス」について書かせて頂こうと思います。
大阪との距離感
まずはその前に、神戸のどこを起点にするかについてですが、神戸の中心地は「三宮」です。もちろん「神戸駅」もあるのですが、「三宮」にはJR・私鉄すべての駅があります。ですので、以降すべてこの「三宮」を起点にしてお話させて頂きます。
三宮ー大阪間を移動するには、3つの方法があります。一番山側(北)に阪急、真ん中にJR、海側(南)に阪神が通っており、このいずれかで移動することができます。
ここで一つ、関西以外の人を惑わすことが出てきます。
阪急、阪神に「大阪」駅がない…。
そうなんです。JR大阪駅はあるのですが、阪急と阪神は「梅田駅」であり、これが土地勘のない方にとってはとても分かりにくいのです。ですので現在は、ともに「大阪梅田駅」と名称が変更されています。従って正しい名称でいうと、
阪急:神戸三宮駅ー大阪梅田駅 28分(特急)
JR:三ノ宮駅ー大阪駅 23分(新快速) ※JRには三宮の間に「ノ」が入ります
阪神:神戸三宮駅ー大阪梅田駅 32分(直通特急・特急)
どの電車に乗るかにもよりますが、三宮ー大阪間は約20~30分という感覚です。
これは関東でいう、横浜ー東京間ととてもよく似ていると思います。同じように、どの電車を使うかにもよりますが、ざっくり比較するとこのような感じでしょうか。
東急:渋谷駅ー横浜駅 28分(特急)
JR:品川駅ー横浜駅 16分(東海道線・快速)
京急:品川駅ー横浜駅 17分(快特)
京都との距離感
三宮ー京都間の移動は、2つの方法があります。阪急を使って乗り換えながら行くか、JRで乗り換えせずに行くかの2パターンです。もう普通に調べたら大丈夫だとお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、ここでもまた関西以外の人にとって(おそらく)よくわからない事が…
阪急には「京都駅」がないのです…。
阪急を使って京都に向かう際は一般的には「河原町(かわらまち)」または一つ手前の「烏丸(からすま)」に向かうことを指します。こちらも前述の「大阪梅田駅」と同じく2019年に名称が「京都河原町駅」と変更されています。
阪急:神戸三宮駅ー十三(じゅうそう)駅乗り換えー京都河原町駅 約1時間20分
JR:三ノ宮駅ー京都駅 52分(新快速)
関東でいうと、横浜ー大宮間が湘南新宿ライン快速で63分ほどですので、神奈川→東京→埼玉と県をまたいで移動する感覚と、新快速を使って兵庫→大阪→京都を移動するのが似ていると思います。
滋賀・奈良まで
上記で湘南新宿ラインと比較してみましたが、埼玉の先の県である群馬(高崎や前橋)・栃木(宇都宮)まで通っていることを考えると、関西の新快速も京都の先の滋賀(野洲や米原)・福井(敦賀)まで通っているため、やはり似ている電車です。
ちなみに、三ノ宮から野洲まで約1時間23分、米原までは約1時間46分
横浜から高崎までは約2時間20分ほどです。
と、どんどん遠くまで行ってしまいましたが、最後は「奈良」です。
実は「奈良」は2009年に阪神なんば線が開通してから神戸からとても近い場所になりました。阪神の神戸三宮駅から近鉄奈良駅まで約1時間20分です。関東での通勤に慣れている方であれば十分に通勤圏内ではないでしょうか。
つまり神戸からは、奈良や京都といった歴史ある古都まで1時間半で行けてしまうのです。そう考えると、やはり関西圏は移動がしやすく、神戸に住みながら近隣の魅力ある場所へのアクセスがとてもしやすいですね。
関東圏と関西圏は、地形も文化も違いますので完全に比較することはできませんが、ともに大きな経済圏ですので似ている部分もあると思います。関東圏にお住まいの方は、神戸への移住を検討される際、神戸から関西の各エリアとのアクセスや距離感などの参考にして頂ければ幸いです。