神戸市の図書館の魅力!その? ~地域の学びの場の充実へ |地域のトピックス|FURUSATO

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神戸市の図書館の魅力!その? ~地域の学びの場の充実へ

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変わる神戸の図書館―――。

実は今、神戸の図書館が大きく変わろうとしています。街の各エリアの再整備にも合わせて、リニューアルや新しく開館される予定がいくつかあるのです。ということで、前回は「今ある図書館でのサービス」について”神戸の図書館の魅力”をご紹介させて頂きましたが、今回はこれからの図書館について紹介したいと思います。
◆前回の内容はこちら→神戸市の図書館の魅力!その?

注目される、図書館の在り方

近年、図書館の在り方については「まちづくり」や「地域活性化」の観点でも注目されています。全国を見渡しても、それぞれの自治体で面白い取り組みをしているところも多くあり、住民の憩いの場や学びの集積地として機能していたり、本だけではなくネット環境の整った情報提供サービスを行う拠点として位置づけられていたりと様々。

例えば、「貸し出しをしない図書館」として注目を浴びた札幌市図書・情報館では、仕事や暮らしを助ける「課題解決型図書館」がコンセプトになっていて、各種セミナーやトークイベントなども行われているそうです。また、最近はコロナ禍の影響で電子図書館の需要も急拡大されています。先日、埼玉県の鶴ヶ島・草加・久喜で新たに導入されて利便性が向上されているというニュースが新聞でも取り上げられていました。(一社)電子出版制作・流通協議会の発表(2020年10月1日現在)によると、公共図書館で電子図書館サービスを導入している自治体数が多い都道府県としては、1位が兵庫県の13、2位が埼玉県の10、3位が東京都と大阪府の8となっており、全国的にも導入が進んでいます。兵庫県が1番導入が多いとは驚きです。

札幌市図書・情報館
一般社団法人 電子出版制作・流通協議会

神戸の図書館もぞくぞくリニューアル&新設

神戸市内ではまず先陣を切って、2019年4月に北図書館北神分館が「北神図書館」としてリニューアルされています。神戸電鉄・岡場駅前につくられ、木のぬくもりが感じられる図書館となっています。そしてその次は、来春2021年3月に市立図書館12か所目となる「名谷図書館」が須磨区の大丸須磨店内に開館されます。ここは地下鉄名谷駅の駅前の立地であり、商業施設も集まっている場所であるため、いろんな世代の方々が利用される場所になると思います。特にこの名谷はじめ地下鉄沿線には高校や大学なども多いため、受験生や学生にとっても嬉しいオープンとなるのではないでしょうか。
神戸市北区・北神図書館
神戸市立名谷図書館の整備状況について(神戸市HPより)


名谷図書館のイメージパース「エントランスと雑誌コーナー」

神戸市内ではいくつか駅周辺の再開発の予定があります。大きなところで「リノベーション神戸」と「都心・三宮再整備 KOBE VISION」の2つ。「リノベーション神戸」では、?市営地下鉄「名谷駅」周辺 ?JR・山陽「垂水駅」周辺 ?市営地下鉄「西神中央駅」周辺 の3つのエリアが対象となっており、上記の名谷図書館は?のひとつとなっているのです。

ということで、??も同様に図書館のリニューアルは目玉。「垂水図書館」の移転・新築は2023年度ごろ、西神中央の「西図書館」は2022年度ごろに予定されています。それぞれ、新しくサービスも充実することで、暮らしの質が高まることが期待できますね。
「リノベーション・神戸」第2弾~見違えるような神戸へ~(神戸市HPより)

三宮・東遊園地には「こども本の森 神戸」が2022年誕生予定

さらに、「都心・三宮再整備 KOBE VISION」はその名の通り、神戸の玄関口である三宮周辺を大胆に変えていくプロジェクトです。これについてはまた別途紹介できればと思いますが、その中に三宮駅から徒歩10分弱のところにある「東遊園地」の再整備も含まれています。そして、そのひとつが建築家の安藤忠雄さんによって設計される「こども本の森 神戸」

『こどもたちが命の大切さを学び、豊かな感性と想像力を育む場』というコンセプトで、この施設は全体のオープンより一足先に2022年春の開館を予定されていますが、施設全体ではさらに子どもが遊んだり本を読んだりできるように、幼児用の遊具やベンチなども作られるそうです。

この「こども本の森 神戸」の建物は安藤忠雄さんの寄付となります。大阪で既にオープンしている「こども本の森 中之島」(大阪市中央区)と同じコンセプトとなるようですので、こちらの様子を見るだけでもこれが神戸にも出来るのかと思うとワクワクしますね。
都心・三宮再整備 KOBE VISION
「こども本の森 神戸」の整備にむけて(神戸市HPより)
こども本の森 中之島

子育て世帯の方の移住相談ではよく「子育てしやすい環境」であるかについて質問されることがあります。今までも公園の多さや、週末の東遊園地の様子などお伝えしてきたのですが、さらに充実した環境になりそうでとても期待大です。


こども本の森 神戸 イメージ

さらには、三宮再整備のシンボル的な存在となり、バスターミナルも入る予定となっている高層ツインタワー内には新しい「三宮図書館」も計画されています。少し先の2026年度となるようですが「世界一美しい図書館」を目指すとのことですので、こちらも楽しみですね。

図書館の整備で、若い世代の移住促進に

このように、神戸市内では各地で図書館のリニューアルと新設が予定されています。神戸だけでなく、全国で注目されている図書館の在り方。その中でも一歩先を行くような計画で、どのエリアに住み暮らしても学ぶための環境があるということは、これから神戸移住を検討されている方々にも魅力的に映るのではないでしょうか。

前回ご紹介したように、今ある図書館でも現代の需要にあわせて次々と便利なサービスが始まっています。私自身も、よくカフェに籠って読書をする日があるのですが、今回いろいろと調べてみたことで、学生時代から遠ざかっていた図書館にも足を運んでみたくなりました。

人生100年時代となり、学生の頃に学んだことを生涯に渡って活かし続ける時代ではもう既になくなってきています。「学び直し」「リカレント教育」といったように、社会人になってからも学び続けることが欠かせません。そんなときに、暮らしの中で学びの場が「良い環境」で整っているかどうかは、とても大事かも知れないですね。もちろん「こども本の森」のように子どもたちが色んな事を感じ、学び、創造できる場も大切だという事は言うまでもありません。

読書の秋。神戸市内に限らず、ぜひ身近に面白い図書館を探してみてはいかがでしょうか!

 

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