【四万十町】地元の特産品をふんだんに使ったおにぎりスタンド「青いしろくま」
「コーヒー」と「おにぎり」!?異色の組み合わせが目を引くおにぎりスタンドをご紹介!
四万十町中央インターを降りてすぐ、四万十の東の玄関口として観光客を受け入れる「道の駅 あぐり窪川」。
こちらの一角にある、木目調の外観としろくまの可愛らしいロゴが目を引くお店が、今回紹介するおにぎりスタンド「青いしろくま」です。
運営しているのは、四万十町で地域おこし協力隊として活動する井上さんと篠田さん。「四万十町の特産品である仁井田米をPRできる場を作りたい」という想いを叶えるため、コーヒーとおにぎりを楽しめる「おにぎりスタンド」をオープンしました。コーヒーとおにぎりというと一見異色な組み合わせのようですが、そこにはお二人の並々ならぬこだわりが。穏やかな雰囲気のお二人に秘められた「青いしろくま」への熱い想いを伺いました。
四万十の「美味しい」を伝えたい
四万十町に移住する前は、食品メーカーで商品開発を担当していたという井上さん。四万十町には多くの特産品があるにも関わらず、町外の人にまだまだ知られていないと感じたことをきっかけに、四万十町の食の魅力を発信するためにできることはないかと模索し始めました。様々な構想を練る中で、自分が最も感動した仁井田米を中心に、シンプルに食材の味で勝負できるものはないかと考えた結果「おにぎり屋さん」という着想に至ったといいます。
一方、篠田さんは長年外食チェーンに勤務し、店長やエリアマネージャーを担当していました。地域おこし協力隊として「四万十町の食・食材」の魅力発信をする中で、地域特産の魅力を伝えていくには、店舗型で付加価値の高い商品を販売していくことが必要ではないかと考えていました。
井上さんの商品開発の経験と篠田さんの店舗経営の知識。これらを組み合わせることで、四万十町の魅力を発信するお店ができるのではないか、と「青いしろくま」の計画が始まりました。
井上さん(左)と篠田さん(右)
常にベストな味を提供する
そんな中、偶然「道の駅 あぐり窪川」に空き店舗がでていることを知り、すぐに物件を契約したお二人。どんどん準備を進めていき、契約からなんと1か月でオープンするというスピード感。そんな短期間の準備の中でも、商品開発、お店作りに一切の妥協はありません。
メインが「おにぎり」というシンプルな商品である分、ひとつひとつのおにぎり作りには強いこだわりがあります。仁井田米の選定から、精米、浸水時間、炊き方など試作を繰り返し、ベストな状態で提供します。お米の味と香りを最大限引き出すため、海苔や塩はあえて使っていません。具材には四万十ポーク、生姜、四万十鰻、塩糀など四万十町の食材をふんだんに使用しています。
一緒に提供するコーヒーは、おにぎりとの相性を重視し、ほのかな苦みが特徴的なカワクボコーヒーが使われています。これらが合わさると、まろやかなコクが口の中に広がっていき、最後にはコーヒーが持つキレによって、澄み切った味へと変わります。また、お店もすべて自分たちでDIYするほどのこだわりようです。各種おにぎりは一個250円からと少し強気の価格設定ですが、このこだわりを求めて県内外からやって来るお客さんは後を絶ちません。
DIYの様子
特産品を使ったおにぎり
掛け合わせで新たな価値を生む
「青いしろくま」という店名は、コーヒーや四万十の空の色をイメージする「青」と仁井田米や井上さんの出身地である北海道から想起させる白色から「しろくま」を組み合わせて命名されました。少し違和感のある言葉を組み合わせることによって、お客さんに覚えてもらいやすい名前となっています。
今後も町を盛り上げるために様々な仕掛けを考えているというお二人。おにぎりとコーヒー、井上さんと篠田さん、それぞれの個性が掛け合わされることで出来上がったお店「青いしろくま」は、四万十町の食の魅力を発信する新たな場所となり、お客さんを魅了し続けています。
住所:高知県高岡郡四万十町平串284-1
営業日:平日11:00〜15:00 土日祝10:00〜16:00
定休日:火曜日
※最新情報はInstagram(@aoishirokuma_kawakubocoffee)をチェックしてください。