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【曽爾村】地域おこしワークショップ『SONI Entre Camp 2023』を開催しました!

【曽爾村】地域おこしワークショップ『SONI Entre Camp 2023』を開催しました! | 移住関連イベント情報

SONI Entre Campとは?

2023年9月8~10日に、地域おこしワークショップ 『SONI Entre Camp 2023』 を開催しました。
熱量高く、地域と事業視点で関わる都市部の社会人や意欲ある大学生を増やしたい!

そういった思いで、曽爾村役場と(一社)SONI SUMMITが、2022年に立ち上げたプロジェクト。

『SONI Entre Camp』

曽爾高原をはじめ、年間約50万人が訪れる地域資源にあふれる奈良県曽爾村で、2泊3日の合宿を行い、村内事業者や役場職員との交わりの中から、稼げるアイデアを産み出すプログラムです。

<テーマ設定>

前回は、『観光ビジネスをゼロから考える』、というテーマで開催したのですが、今回は、観光分野に加えて、もう一つの村の主要産業である農業分野を検討テーマに加えました。具体的には、

観光分野:「旅行会社の視点を踏まえた​地域資源をフル活用した​稼げる観光事業の開発」

農業分野:「耕作放棄地をフル活用した​曽爾の特産品「ブランド米」生産を基軸とした稼げる農業のカタチづくり」

についてそれぞれ考えていただくこととして、村が設立にかかわった旅行会社「(一社)そにのわGLOCAL」と、同様に村の農林業振興に向けて設立された「(一社)曽爾村農林業公社」の職員が、一緒に検討を進める形でワークショップを開催しました。

<参加いただいた方>

今回は前回を上回る11人に参加をいただきました。

参加メンバーの構成としては、前回からのリピーターが4名、そして、リピーターからの紹介が6名ほどあり、曽爾村をより時間をかけて深く知って関わっていきたい、そして知り合いに紹介したい、という関係人口の輪が少しずつ広がってきたことが感じられるようなメンバー構成となりました。

年齢的には20代から50代までさまざまで、男女比もほぼ同じくらい、そして、11人中8人が関東からの参加となり、長い時間をかけて曽爾村にいらっしゃっていただいたことが本当にありがたかったです!

さて、それではどのような進め方になったのか、少しだけご紹介させていただきます。

1日目:「知る」

今回の〈曽爾村を知るツアー〉は事前Web会議での「普段の観光では行くことのできないところを見たい」という声を基に、村内で「観光・農業」分野で活動されている、村人に会いに行くツアーとなりました。

2日目:「考える」

本来であれば、1日目にインプットした情報を共有することから始まる2日目ですが、今回は、参加者の希望や、事業者のもっと村を見てもらいたい想いが勝って、1日目に訪問しきれなかった場所に、2日目に訪問。午前中のほとんどがツアーの時間となりました。

ただ、戻ってきてからの検討が早いこと早いこと。あっという間にホワイトボードが真っ黒に埋まり、「あーでもない、こーでもない」という声がどのチームからも聞こえてきます。

 夕方からの中間発表では、各チームの発表内容に対して、別のチームが意見や質問を投げかける方式でブラッシュアップを進めました。

 「こういう風に考えると、もっとそのプランって良くなるのでは?」

 「曽爾の良さを良く汲み取っているように感じられて、とても面白い」

 「あ、その視点はなかったですね!」

 「そんな斬新な発想が!?」

 というような、前向きな意見しか出てこない素晴らしい雰囲気のセッションで、どのチームも持ち時間いっぱいまで使い切る展開に。

<温泉タイム・そして検討の深化へ>

中間発表を終え、すこし一休み。

前回参加者から、「あれが良かった!」と好評をいただいた温泉タイムを今回は正式に旅程に組み入れ、曽爾村一押しスポットの「お亀の湯」でリフレッシュしていただきながら、館内の「お亀庵」で夕食を取っていただいく休憩タイム。やっぱり曽爾村を楽しんでもらうことが一番大事。


そのあと、会場に戻ってちょっとした飲み会が始まるのかな、と想定していたら、またまだディスカッションが始まる展開に。

今回、最後のチームが会場を後にしたのは、なんと日付が変わった0時5分でした(笑)。みなさん、本当に真面目で頭が下がります。

3日目:「行動する」

3日目のプラン提出期限は、正午12時。どのチームも、昨夜は深夜まで議論して疲れているはずなのに、全然その疲れを見せずにまた「あーでもない、こーでもない」が始まります。

ディスカッションを傍から聞いていて、ちらっと聞こえてきたのが、「このプランを本気で進められるんだったら、自分が移住して曽爾で起業するわ!」という言葉。嬉しいですね。

<最終発表>
曽爾村の副村長、企画課長へのプレゼンテーション。

農業チーム:曽爾ブランド米の生産継続に向けた法人化、そしてその先へ

①法人化、②現代的な営農支援、③収益多角化(半農×半X)の3点から構成される提案をいただきました。

法人に関わる一人ひとりの負担が減少し、農業外のスキルを有する移住者が、空いた時間を活用して稲作以外の収益源を開拓し、食べていけるブランド米生産のカタチを作る、という(一社)曽爾村農林業公社が次に打つ手を示してくださったようなプレゼン内容でした。

観光チーム①:“楽しい”のチカラをフル活用。曽爾ファンの人生におけるSONI時間シェアを拡大する

観光を人口増につなげるためのツールと捉える新たなアプローチを提案。観光プランを「短期」「中長期」の2通りに分解し、短期プランでは、これまで村民にとって労働となっていた山焼きを、村外民にとってのフェスとして再定義し、それを収益化するプランを発表。

そして、中長期プランでは、曽爾の地形を生かしたトレイルランニング道の整備から大会の開催まで、参加者としてだけではなく運営側にも関わっていくプランや、村が所有する森林をサブスク的に遊び場として提供するプランなど、中長期的な関係人口化を図るアイデアを多く発表していただきました。

 

観光チーム②:”何もしない”を実現するツアー

あなたの”何もしない”をとことんサポートするツアーを企画。忙しい子育てママ層へのプレゼントなど、都会で忙しい女性に向けたプランで、デジタルデトックスの要素も取り入れた「”しない”こと5か条の宣言」など、都会にはないもの、という曽爾村ならではの良さを売り込むアイデア。

想定顧客の顔もすぐにイメージできるような、こちらも地に足の着いた、とは言え、これまであまり目にしなかったプランで、「これはかなり早く実現しそう!」と感じられる素晴らしいプレゼン内容でした。

 

うれしいことに、副村長がそれぞれの発表後に手厚いフィードバックをされて、参加者からは後日「村を真剣に考えておられる方に、プランを本気で受け止めてもらえて、また厳しいながらも正直なフィードバックをいただけてよかった」との声をいただきました。

そして、「今後、起業型地域おこし協力隊の募集があれば、ぜひ案内をください!」という声もあり、今回のワークショップ開催の目的である関係人口創出以上のつながりができた、ということが感じられて、本当に良かったです。

イベント終了後には、前回参加者からの要望を踏まえて、任意参加の打ち上げを開催。今回のワークショップで体感したことを共有しながら、これからの関わり方について話が盛り上がりました。

 

2泊3日のワークショップでしたが、今回検討されたプランはどれも魅力的なものばかり。また、3日間の時間を共有した今回のご縁も特別。

その後に回答していただいたアンケートでも、「また来年も参加してみたい」という声とともに、多くのフィードバックをいただきましたので、次回はさらにパワーアップして開催させていただきたいと思います!

 

以上、開催レポートでした!来年は、この記事の読者のみなさまのご参加をお待ちしております!

 

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