「本屋×移住~地元の本屋さんが紹介する文化系わかやまライフの魅力~」あとがきのようなもの
嶋田さん、私はこの数か月の心労でずいぶん老け込んでしまった気がするよ…
「本屋×移住~地元の本屋さんが紹介する文化系わかやまライフの魅力~」というタイトルで開催した10月の移住セミナー。
「和歌山の人気ローカルpodcastの東京出張版」として、podcastの公開収録形式で開催したちょっと異色のセミナー。
お呼びしたゲストは和歌山市の独立系書店「本屋プラグ」の店主であり、ご自身の配信されているpodcast「本屋プラグラジオ」(以下本プラ)が全国的にも大人気の嶋田詔太さん。1か月前の情報解禁からpodcastでも好き勝手トークしていただいて、本当に私は寿命が縮む思いでした。
セミナーレポートの前に、自己紹介。
さてさて、本番中に軽く自己紹介はさせていただいたのですが、私が移住相談員ですよということ以外はあまり情報がなかったかなと思うので軽く補足しますね。興味なければ読み飛ばしてください。
私は有楽町にある「NPO法人ふるさと回帰支援センター」で和歌山の移住相談員をしている岩本と申します。和歌山出身で、大学~社会人まで10年近く京都に住んでいたんですが、いろいろなタイミングが重なって、和歌山県庁に転職Uターン。プライベートでは本屋プラグもよく行っていたし、映画も音楽も本も大好きで、いわゆる花束みたいな恋引きずってる文化系人間です。で、まぁ今年の4月から県庁の人事異動で東京の移住相談員をさせていただいています。
でもこんなにスリリングな仕事、これからの人生であるのかしらと思うイベントでした…ほんと…。
地獄の90分の幕開け…かと思いきや
冒頭からいつもの調子で縦横無尽に繰り広げられる嶋田さんのトーク…本プラリスナーの皆さんにとっては通常運転のおなじみの光景ですが、こっちはたまったもんじゃないですよ。事前に見せられた黒革の嶋田手帳に書かれていたおびただしい数のNGワードが脳裏をよぎる…。ストレスにさらされながら時間をかけて作ったこの日のための台本も資料も完全無視で完全に嶋田さんの独壇場。地獄の90分の始まりかと思いきや、移住の話もきちんとしてくれてる…!?逆にちょっとうろたえてしまうわ、とまぁいずれにせよ嶋田トークに翻弄されっぱなしの本番でした。
自分の住んでいる街をおもしろがる
「普通の引っ越しの延長感覚で住める街」「コミュニティに属さなくても普通に楽しく生活できる」などなど、坂元裕二のドラマ並みにキラーフレーズ連発のトークでしたが、私が一番印象に残ったのは「自分の住んでいる街をおもしろがる」という視点。
私自身も京都から和歌山にUターンしたことで、文化へのアクセスの不便さは感じたし、正直ストレスに思うこともありました。でも地方に何もないわけではなくて、自分からおもしろさを見つけていくことって意外とできるんですよね。
ちなみに私は中島らもが大好きなんですが、らもの言葉で「教養とは、学歴でない。 自分ひとりで時間が潰せることができる能力だ。」っていうのがあるんですね。おもしろさを見つけていく力って、たぶん生きれば生きるほど身についていくものだと思うんですよ。誰かとコミュニティを作らなくても、周りにものや情報があふれていなくても、自分で自分のいる環境のおもしろさを見つけて勝手に楽しめる能力って、それこそ生きていく力だよなぁって私は思います。そしてそれは都会だけに住んでいると身につかなかったものだなぁとも。
消費行動ひとつとっても、嶋田さんのトークにもあった「この店に自分がお金落とさないとつぶれてしまうんじゃないか」という感覚は確かにあって。例えば、本を買うならなるべくプラグで買いたいな、とか。東京はなんでもあるけれど、結局どこで買っても大手ネット通販サイトでものを買っているのと変わらない感覚になってしまうことが私は多いです(もちろん魅力的なお店はたくさんありますが)。
そういう意味で、自分が「誰に」とか「どこに」お金を払いたいかという感覚が地方にいる方が明確になるなぁというのは実感としてあります。
そんな感じで、都会と地方での暮らしについて普段自分が考えているようなことを改めて思い出させてくれるお話だったなぁと、今これを書いていて思いました。
今回の移住セミナーを振り返って
移住セミナーというと個性的な移住者がご自身の移住ストーリーをお話してくれるケースが多いのですが、今回は普通の人目線での「等身大の暮らし」を感じていただけるお話だったのではないかなと思います。嶋田さん、心配しすぎて本当申し訳なかったです…。
私の準備した台本も資料も全部無駄になってしまいましたが、それでも参加していただいた皆さんの感想が優しすぎて私は泣きました。まだアンケート答えてない人は早く答えて私を労ってください。お願いします。
最後に
そうそう、終盤に駆け足での紹介になってしまいましたが、和歌山の加太に移住した女の子が主人公の映画「ふまじめ通信」。普通の人の何気ない生活が淡々と描かれているだけなのに、なんだか何度も見たくなってしまう、めちゃくちゃチャーミングで素敵な映画です。ぜひ観てくださいね!
まぁでも喉元過ぎればなんとやらで、結果的にはとても楽しいイベントになりましたね。参加いただいた皆さんのおかげです。これを機に移住者も増えれば2回目も実現する…かな。
たぶん100人くらい和歌山への移住者呼び込んでくれたら嶋田さん1人東京に転出しても大丈夫だと思うので、それまで和歌山で一緒に頑張りましょうね!
和歌山の移住相談をするなら「ふるさと回帰支援センター」へ!
東京・有楽町に構える移住相談センター「NPO法人ふるさと回帰支援センター」(東京交通会館8階)では、全国各地域の移住情報を豊富に揃えています。さらには各地域の専属の移住相談員も多数在籍していますので、和歌山県をはじめとする移住についてお考えの方は、ぜひお気軽にご相談下さい。
★センター内にはハローワークも併設しているので、地方での就職・転職の相談や求人情報の閲覧も可能!移住相談とあわせてご利用下さい。なお、和歌山県のブースにはキャリアアドバイザーもおります。
わかやま移住定住支援センター
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この記事の情報は全て2023年11月時点のものです