『結婚応援日本一都市』を宣言した坂井市の人口減少対策とは?(福井県坂井市)
福井県内で2番目に人口の多い市(2023年9月1日時点:89,080人)として「住みたい田舎
ベストランキング」特集(「田舎暮らしの本」2023年2月号)で北陸エリア総合部門4位
にもなっている坂井市だが、新たな人口減対策として結婚の機運醸成や出会いを後押し
するなど結婚を応援する施策を展開している。
さらに市の魅力発信を市民自身が担う「インナーブランディング」という新たなブランド
戦略も展開中。坂井市を愛する市民が増えることが、将来的な人口減少に歯止めをかける
ことになるという着眼で人口減少を和らげる。
坂井市はいい所だから大好きと思う市民を一人でも多く増やし、市民が地元の良さを外に
アピールしてくれることが、結果として人を呼び込むことになると考えている。
そんな坂井市を紹介しましょう!
施策展開その1:市内部の推進体制
今年4月の機構改革により、①結婚応援課、②移住定住推進課、③空家対策室を新設した。
これまで別々に担当していた「結婚」「移住」「空き家」「近居同居」の業務を
一つの流れと捉え、同じ部に集中させた。
他の市町では結婚なら子育てにつながる福祉関係部署、空き家対策なら都市計画
や住宅関係部署と組織的に分かれるケースが多いが、結婚支援から空き家活用
支援、UIターン支援など、結婚から移住に伴う優遇処置も増えたため、利用する側
にわかりやすい部門体制とした。
施策展開その2:インナーブランディング戦略
・市民に地域の良さを改めて認識してもらう!
“坂井市を愛する市民”が増えることが将来的に人口減少の歯止めになるという
着眼で、ユニークな視点での人口減少対策と言える。このインナーブランディング
の一環として、市の公式ファンクラブ「坂#会」を立ち上げ会員の募集をしている。
会員に市の自然や食、観光などの魅力をSNSを通じて全国に発信してもらうことで
市内外に坂井市ファンの輪を広げていくことが狙いである。坂井エキサイト大使を
務める坂井市出身でモデル・女優の高橋愛さん、動画クリエイターの福井のカズ
さん、慶應義塾大学特任准教授の若新雄純さんとも交流できる。自ら暮らしている
市の情報を発信することで、魅力を見つめ直し地元への愛着を深めることにつな
がり、市外にも坂井市のファンを増やしていければと期待し、色々な施策を展開
している。
施策展開その3:子育て世帯へのアドバンテージ地域レジャー施設や行事
・越前松島水族館 ・芝政ワールド ・福井県児童科学館エンゼルランドふくい
・三国サンセットビーチ、三国花火大会、三国祭 ・三国港朝市 ・浜地海水浴場
・東尋坊三国温泉 ・東尋坊 ・龍翔博物館 ・農村交流センターちくちくぼんぼん
・アウトドアレジャースペースたけくらべ広場 ・竹田水車メロディーパーク
・福井県総合グリーンセンター ・ゆりの里公園 ・丸岡城
これだけ充実の施設等の環境があるのは特筆すべきことで、子育て世代には魅力的
な市だということ。実際に住んでみて実感してもらいたいくらいだ。子育て世帯に
人気の春江地区には多くの若者が集まる。移住者への単身最大30万円、2人以上の
世帯最大140万円の移住支援金(全国型)やオーダーメイド型移住体験ツアーもあり、
移住の際には現地訪問もしやすく支援金の有効活用ができるのも有難いところだ。
その4:2024年春には北陸新幹線の延伸・開業も
100年に一度の大イベントとして盛り上がっている北陸新幹線の開業も2024年3月16日
に決まり、ますます福井県への注目も高まっているところだが、緑豊かな山々、九頭竜
川・竹田川に育まれた豊饒な大地と美しい海岸線など、自然と共生する坂井市の更なる
ブラッシュアップにも拍車がかかっている。
以上、坂井市の人口減対策を中心にした特徴を掲げたが、「全47都道府県幸福度
ランキング5回連続日本一」の地域ポテンシャルがある福井県ということも、より
一層坂井市の注目度を高めていると言えるだろう。
◆坂井市への移住に関する問い合わせ先:
坂井市移住定住推進課 Tel:0776-50-3034 E-Mail:[email protected]
◆坂井市移住定住ポータルサイト:
home – SAKAI-TURNs 福井県坂井市で幸せに暮らす移住応援サイト (sakai-iju.jp)