【出張レポート7】豊田市の山里移住ならまずここへ!「おいでん・さんそんセンター」へ行ってきました
「世界のトヨタ」で知られる豊田市は、人口約41万6000人を擁する愛知県で最も大きな市。その面積の約7割が山村です。
その豊田市の山村地域への移住について、頼れる存在が「おいでん・さんそんセンター」。旭地区にある、廃校を利用してつくられた関係性創造拠点「つくラッセル」のなかにセンターはあります。
「つくラッセル」には、コワーキングスペース、図工室、調理室があるほか、地域に関わるさまざまな仕事や取り組みをしている人たちの拠点となっています。「おいでん・さんそんセンター」もまた、そうした活動をする組織の一つとして、移住支援策などの情報提供を行うほか、各地区に「地域相談員」を設け、対面やオンラインで相談対応しています。
豊田の山里の暮らしは?
おいでん・さんそんセンターと豊田市の移住担当の方に伺ったところ、「稲武地区など市の奥の地域を除いて、市の中心街までは車で30~40分ほどです。だから都市機能を利用しながら田舎暮らしができますよ」とのこと。
実際、山村地区に住みながら、豊田市街に通勤している方も多く、子育て支援も都市部レベルの支援が受けられるとのこと。一方で、「小規模特認校制」により、豊田市内の小学校に在籍する児童であれば、現在の住所のまま小規模特認校に指定された小学校に入学・転学できるので、山の中の学校で学んでいる都市部のお子さんもいるとのことです。
このように都市部と山村地域が近く、双方の良さを享受しながら生活できるのは豊田市の山里の良さといえますね。
安心できる移住のための工夫
移住する際に一番大切なのが、いかに住居を確保するか。空き家バンクを利用したい移住希望者は多いですが、豊田市では、より安心できる移住のための工夫をしています。それは空き家利用の申請後、空き家の所有者と利用希望者、そして地域住民(自治区の区長など)の3者で行う「地域面談」があること。これのおかげで疑問や不安を解消でき、安心して生活を始められたと移住者に好評なのだそうです。
さらに豊田市では、空き家にある家財道具の運搬・処分に要する費用、空き家のリフォーム費用の補助など、移住者をバックアップする支援策をいろいろ行っています。
昨年度は約30組の方々が空き家を利用して移住されたそうですよ!
豊田市の山里への「おためし移住」は?
豊田市には、「おためし移住」と銘打った制度はないのですが、「滞在してじっくり地域を知りたい」という要望に応える施設などがあります。
足助地区にあり、里山の自然や生活文化の体験など山村地域における交流や定住を希望される方を利用対象者としています。利用料は1名1泊1500円(別途シーツセット実費クリーニング代(500円/セット))で、調理室が利用できます。
自然豊かな稲武地区で、農業をしながら田舎暮らしの体験ができる人気の施設です。例年、1月に募集要項が市のホームページなどで発表されます。
山村の各地区にあり、随時募集しています。こちらは山村地域にある市営住宅ですが、在住在勤等の要件が緩和されています。数か月~年単位の利用向きです。
旭地区にある、古民家を利用したゲストハウス&シェアハウスです。敷地内でテントサウナや焚火もできます。
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各種移住支援・補助、子育て支援などの内容はここでチェック!!豊田市で暮らす人たちのインタビューもぜひご覧くださいね。
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