石川県ボランティアレポート~復興中の輪島にて~
2024年ゴールデンウィーク(5月3日~6日)、「輪島市」でボランティア活動に参加しました
2024年1月に発生した能登半島地震。
未だその影響は県内各地で続いています。
今回私が参加したボランティアでは、在宅避難世帯を訪問してお話を伺い、県が用意する被災者データベースへ登録することで、すべての被災者が必要な支援を受けられる体制を構築するということが目的です。
スタッフの方から地図を渡され、二人一組でそのページのすべてのお宅へ伺い、アセスメントシート(※)に沿った内容をお訪ねするというものでした。
(※)アセスメントシートとは…介護や教育など様々な分野で、個人の状態や課題を多角的に評価し、支援計画策定に役立てるための書面。
在宅避難世帯へ
ご自宅へ向かう道中は、土砂により寸断されていた道路の代わりに隆起した海岸に作った道を通れば少しずつ前に進んでいるなと感じたり、通れないままの道を見ればまだまだだなと感じたりしました。
道々には家の片付けを手伝ったり、千枚田の棚田の復興を手伝う多くのボランティアさんを見かけました(ボランティア中でしたので写真は棚田のみです)。
市内ではお食事するところはいくつかオープンしています(写真は左からココハサトマチさんのフグカレーセット、阿づま寿司さんの海鮮丼、8番らーめんの餃子セット)。
ドラックストアやスーパー、コンビニも開いていますが時短で営業されているところが多く、ほとんどのご飯はお弁当かおにぎりやパンをいただきました(震災後しばらくは金沢や七尾あたりで調達していたので、現地で暖かいものが食べれるのはとてもありがたいです)。
お風呂は宿泊しているところになかったので隣町の珠洲市まで足を延ばし、あみだ湯で入りました。最近では水が通るようになったお宅も増えてきたこともあり、全然待たずに入れました(市外の人は500円)。
GWを利用してお手伝いに来ている方が薪をくべてくれていて、そのおかげで暖かいお風呂に入れました。
どうもありがとう!!
代表に何か困っていることはないか聞くと、「最近は洗い場に石鹸を置いているけど、そちらの在庫が少なくなってきた」とのことだったので、次回訪問するときは持っていこうと思います。
仮設住宅へ
これから入居する人の為に仮設住宅も見てきてほしいと知人に頼まれていたので、知り合いのおばあちゃんの所へ差し入れをもってお邪魔しました。
隣とくっついているので多少声は聞こえるが設備は整っており、さほど困ってることはないとのことでしたが、車がないので、たまに来てもらえる移動スーパーは本当にありがたいと言っていました。
おばあちゃんは「これから暑くなるので冷たい500mlの水とか、普段常備していたお米やじゃがいも、玉ねぎとかあったらいいね」と漏らしていました。
今度持ってくるね!
今回のボランティア期間に宿泊させていただいたトレーラーハウスです。トイレは仮設になりますが、シーツも入るときに用意されていて、冷蔵庫や電子レンジ、電気ポットが付属しており、困ったことはとくにありませんでした。
ちなみに今回は、同じく「ふるさと回帰支援センター」山形県相談員の多田さんと一緒に参加しました。東北地震の時に現地でボランティアをされていたそうで、GW中に能登へ行きませんかと誘っていただけました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
どうもありがとう!!!
金沢へ
東京から新幹線で2時間半で行ける「金沢」は地震の被害が少なかったので、震災前と同じくらい観光の方がいらっしゃいます。
飲食店も震災前と変わらず営業しており、海のもの(能登の牡蠣、なまこ、ホタルイカ、お刺身など)、山のもの(山菜の天ぷら、加賀野菜の漬物など)、美味しいもの(金沢おでん、加賀棒茶プリン、お寿司)など沢山あります。
3/16には福井県まで新幹線が延伸しとても便利になりましたし、6/22からは21世紀美術館も全館で営業が再開されるので、金沢や加賀地域(山代・山中・片山津温泉など)に、ぜひ遊びに来て下さい。
能登地域では引き続きボランティアを募集しております
能登地域ではまだまだ多くの方の支援を必要としています。ボランティアも引き続き募集しております。今回の活動内容とは異なりますが、ぜひご協力をお願いします。
能登半島地震ボランティア
日頃より、応援・ご支援いただいている皆さま、本当にありがとうございます。
引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
石川県移住相談窓口担当 田口由美