ローカルで起業もいいんじゃない?移住した実践者【ぐんま桐生市】 #関係人口 #交流人口 #クラフトビール
こちらは2024.6/1(土)桐生市で開催された【クラフトビール×まちづくりを学ぶ体験プログラム】を移住相談員が見学させていただいた記事です
地方暮らしが気になる方の中には、
自身のアイデアと地方の課題や魅力を掛け合わせて、あたらしく事業を起こす=ローカルで起業
をお考えの方や、
「まちづくり」の観点から、地方の空き家・テナントを活用して
その土地ならではのものづくりを通して“地域に開かれた場”を作りたい
といったお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなアイデアマンや、地方で暮らしたい人を受け入れるべく、
群馬県桐生市(きりゅうし)では、関係人口からはじまる地域交流イベントを開催しました!
●プログラム・桐生の案内人たち
●「織都・桐生」クラフトマンシップの息づく街へ移住した人たち
・ふふふ
・HUNDRER(ハンドラー)
・com+position(コンポジション)
・一の湯
●桐生のブルワリー「Bryü(ブリュー)」…ビールも設備も手作り(!?)
・参加者のアイデア×桐生産でつくる「〇〇〇〇ビール」
プログラム・桐生の案内人たち
今回のイベントテーマは「クラフトビール」
近年、マイクロブルワリーや特産品を入れ込んだオリジナルフレーバーを提供するブルワリーが
日本各地でもじわじわ人気になってきていますが、桐生市でもこだわりの醸造所が複数あります。
その中の1つ『Bryü(ブリュー)』を舞台に、3回に分かれ開催される現地講座。
参加者みんなでオリジナルのクラフトビールを作ろう!というイベントです。
オリエンテーション・桐生市のご紹介のあと、
お昼ごはん→まちあるき→ビール醸造所で作り手から直接ビールができるまでのストーリーを聞く、
半日という短い時間でまるっと桐生の最新事情を知ることができる一日!
“地域を学ぶ”参加者を案内するのは、岩崎大輔がっこうちょう!
じつは岩崎さんは、熊本県出身で、桐生市とは縁もゆかりもなかった移住者。
2019年~桐生市地域おこし協力隊として活動後、キャンプ場運営や農業関係、地域ベンチャー留学事業等の事業を桐生市内で起こし、NPOぐんま地域おこし協力隊ネットワークをOBOGらと立ち上げた、群馬でグローカルに活動中の桐生キーパーソンです。現在は桐生移住フロント「むすびすむ桐生」にてチーフコーディネーターとして相談対応も担っています。
→岩崎がっこうちょうが紹介する群馬科2024・授業シリーズはこちら
同じく「むすびすむ桐生」チーフコーディネーターの田中聖之さんと、桐生市移住定住推進室の馬場さん・佐藤さん、桐生チーム4名が参加者およそ10名をお迎えくださいました!
桐生市の位置や特徴、歴史をご紹介がおわると、お昼の時間。
市民に古くから愛されている「しみずや」の天ぷらうどんがふるまわれました!
炭水化物なまち桐生、を味覚で体感。群馬県産の小麦粉が使われているのだそうです。
「織都・桐生」クラフトマンシップの息づく街へ移住した人たち
桐生市内を参加者2チームに分かれて歩いて回ります。
この日は6月朔日にして最高気温29℃…と、最高なビール日和!!!
暑い桐生市内の中心部・本町通りのアーケードの影がありがたい。。
歩いて最初に訪ねたのは、ボードゲームカフェとオープンアトリエが1つになった
ファッションストア「ふふふ」
▼Instagram https://www.instagram.com/fufufu_kiryu/
オーナーの大小さん(と呼ばれている、本名は和崎さん)が、
ユニークなモノもので目が楽しい、お店で出迎えてくださいました。
繊維の街でアトリエを持ちたいという移住のきっかけや、
初めて桐生を訪ねた日に出会った人や物件のお話、ご夫婦で移住をしてきた経緯。
周囲の人たちと“まちをひらく”“店舗同士がゆるやかにつながる”試み
#funknown_kiryu (ファンノウンキリュウ)の由来について等お話いただきました。
早速おススメいただいたのが、「ふふふ」お隣にある「st company(エスティー・カンパニー)」
今回わたしたちは外観チェックだけでしたが、桐生を訪ねるファッションフリークの皆様はぜひお尋ねください。
あっという間に次の行き先を教えてくれる、ここに来れば
知り合いが1人もいなくても、桐生について知って・味わって・見て楽しめる
ググッと地域とお近づきになるような、そんな魅力の引力を感じました。
お次は、本町通り~末広通り・JR桐生駅方面に面した路面店にある
手ハンドルミシンを使った刺繍工房「HANDLER Inc.(ハンドラー)」
▼Instagram https://www.instagram.com/handler_inc/
代表で刺繍アーティストの中島さんがにこやかに迎えてくださいました。
ずらりと並ぶミシンは、刺繍のための手ハンドルのアンティークミシン。
見ているだけでも美しい台たちは、路面店ならでは、ガラス越しからもその姿が見えます。
「動線のあるまちなかにアトリエを構えたくて。3年くらい探していましたかね。」
と、伊勢崎市ご出身で元々営業のお仕事をなさっていたという中島さん。
参加者の方々からの質問にお答えいただきながら、実際にチェーン刺繍が出来上がる様を見せてくださいました。
帽子メーカー「com+position(コンポジション)」
「usine.」ブランドの工房兼アトリエです。
https://www.com-position.net/
▼Instagram https://www.instagram.com/composition_usine/
オーナーの斎藤さん、帽子職人の神山さんから、帽子作りのこだわりや、繊維の街・桐生で作る理由などお話いただきました。
帽子ができあがるミシン(!)、歩道側から見えるので、通りかかると作っている風景に出会えるかも。夕暮れ時の、街灯の明るすぎない街並みもお尋ねいただきたいです。
この重伝建地区を桐生天満宮方面・北へ歩いてゆくと、ひときわ古い、木造の建物が見えてきます。
三角屋根のてっぺん看板に「一の湯」と書かれた、桐生市内に復活した銭湯です。
一の湯(いちのゆ)
https://shop.1noyu.jp/about
▼Instagram https://www.instagram.com/ichinoyu.sento/
<2024.6月時点>大人(中学生以上)¥450 中人(小学生)¥200 小人(幼児)¥100
開店17時の前に見学させていただきました。男女別の入り口中央にある番台、風呂上がりの後の牛乳はもちろん、きりゅうの水、そして桐生の人気ジェラートも…。店舗前には、燃料の薪が運ばれてきたばかりでしょうか、なんだかロックな軽トラの姿がありました。
こちらは築110年の銭湯を、愛犬シーくんと共に埼玉県から移住をしてきた真央さんが復活させました。
明るい笑顔と共に、どうして桐生市へ移住したのか、この銭湯の成り立ちについてなどお話してくださいました。
「この前、久々に〔銭湯復活ものがたり〕を見返して、今の自分が見ても、この古い物件を再生させようとするの、すっごく大変だな~と思った!」
→【銭湯復活】vol.01 そもそも復活は現実的なのかYoutube〔一の湯復活ものがたり〕
是非この動画で、ここまでの(前途多難すぎる)道のりをご覧ください。
個性豊かな4店舗のオーナーの方々から、桐生市へ着地した道のりや
いま展開されている事業を“桐生でやる”それぞれの想いを伺い、
ものづくりが歴史を踏まえた産地で成されていく意味合いや
地域の人との関わりや理解がなくては出来上がらないであろうことを学びました。
桐生のブルワリー「Bryü(ブリュー)」…ビールも設備も手作り(!?)
そして、いよいよメイン授業の会場へ。
参加者のみなさまは、ここまでの暑さや疲れを感じさせない、
クラフトビールへの期待感からか、表情も緩みながら入店!
早速4種類の飲み比べセットを手に、店舗2階へ上がります。
クラフトビール醸造所&パブ Bryü(ブリュー)
〒376-0052 群馬県桐生市天神町1丁目4−11
定休日:毎週月曜・第三日曜
駐車場10台あり/0277-88-9835(対応可能:17時-23時)
https://www.instagram.com/bryu_beer_burger/
ここで岩崎がっこうちょうより、Bryüのお二人のご紹介。
講師としてわたしたち生徒を迎えてくださったのは、ブルワーの栗原生(なま)さんと、ディレクターの森秀生さん。
栗原さんは岩手県ご出身。じつはBryüすぐ隣にある群馬大学理工学部は母校!大学卒業後はサラリーマンとして働いておられましたが、40歳の時に「好きなビールを自分で作りたい」と一念発起。退職されビール醸造会社で修業後、2020年7月にビールメーカー「マリハナファクトリー」を立ち上げ、翌年「Bryü」をオープンされました。
森さんは桐生市が地元。CMディレクターとして8年間都内で働いたのち、ご結婚を機にUターン。群馬テレビに入社し、群馬出身タレントJOYさんと共に「JOYnt!」を10年間なされました。その後、栗原さんと出会い、現在はクラフトビール屋とフリーディレクターという、複業スタイルを生業とされています。
「ビールが好き」という情熱から、北関東の地方都市・桐生市でブルワリーを始めたお二人。
こだわりのビールを今回は4種類飲み比べながら、ビールが作られるまでを教えていただきました。
原料であるホップや麦芽の産地について、ビールの9割を占める水は地元「桐生川」から採水していること、
お二人が作り上げたい味わいについてなど、
この地でクラフトビール作りに淡々とチャレンジされている“熱”を感じました。
1階の醸造エリアにも生徒を招き入れてくださり、栗原さんから、1つひとつの工程ごとに使われる
道具などについても教えてくださいました。
参加者の方から「設備はどのくらいの金額がかかりましたか」という質問へ、
「だいたい400万円くらいですかね。買ってきて設置は自分で行って。足りないものは近くのホームセンターで買って道具を作ることも。」とサラリと回答。
設備の仕入先が首都圏にあると、機材メンテナンスのためにが人工代に力が余分に発生したり、
トラブルの際にすぐには対応してもらえないこともあるそうですが、
Bryüでは栗原さんが設備からビール酵母の世話まで行うことでカバー。
ビール作りの知識はもちろん、機材の扱いについても体系的に知ったうえで
どの位の規模でだれにビールを届けたいのか、設計段階からイメージすることも
ローカルで「クラフトビール作り」には大切なポイントかもしれません。
参加者のアイデア×桐生産でつくる「〇〇〇〇ビール」
参加者各々で「追いビール」もしつつ、ビール談義で盛り上がる時間もそろそろ終わりに近づきます。
ここで、岩崎がっこうちょうから、この体験プログラムの目的に立ち返る、ある発表が。
「今回、みなさんと一緒にBryüで作る、新しいビールフレーバーを発表します!!」
参加応募いただいた生徒の皆様から、あらかじめ「作りたいビールのフレーバー案」を募っていました。
Bryüの森さんからは「実現不可能なフレーバー案もいただきました。でも、せっかくやるならば、我々としてもチャレンジしたいフレーバーで選ばせていただきました」との楽しみなコメントが。
そして、発表されたフレーバーは……。
この続きは、ぜひ2回目・3回目の現地イベントへ参加して、お確かめください!
また、こちらのイベント企画ページから、随時応募状況・参加レポートも掲載予定ですので
どうぞお見逃しなく◎
▼群馬県・桐生市へのアクセス
https://www.city.kiryu.lg.jp/kankou/kooutsu/1002290.html