170年に渡る防災の精神が息づく日本遺産の町、和歌山県広川町 |地域のトピックス|FURUSATO

移住について相談する
移住について
相談する
無料
移住相談
×

170年に渡る防災の精神が息づく日本遺産の町、和歌山県広川町

170年に渡る防災の精神が息づく日本遺産の町、和歌山県広川町 | 地域のトピックス

8月8日、南海トラフ地震臨時情報で「巨大地震注意」が発表されました。
頻発する自然災害や異常気象、日本中どこに住んでいても無縁では過ごせない状況になってきています。
そんな中、過去の被災の歴史から学び、先人たちの防災の精神が今も根強く息づいている町が和歌山県にあります。

津波から住民を救った濱口梧陵の「稲むらの火」

大阪から車で1時間、和歌山県中部に位置する広川町。夏にはホタルが飛び交う美しい自然に囲まれたのどかな町です。
古くから江戸と大坂を結ぶ廻船や熊野参詣道の要所として栄えましたが、安政元年11月5日、大地震と津波の被害にみまわれます。
津波を察知した濱口梧陵は、田の稲むらに火を放ち、高台の寺社に逃げる人々の明かりとし、多くの命を救いました。
被災後も町の復興に尽力した梧陵の物語は、後に小泉八雲により「生ける神(A Living God)」として世界に発表され、「稲むらの火」として小学校の教科書にも掲載されています。

その後も、私財を投じて町の復興に貢献した濱口梧陵

震災後、町の行く末を案じて広川町を離れようとする住民も多くいる中、濱口梧陵は『築堤の工を起して住民百世の安堵を図る』と述べ、私財を投じて町を守る堤防の建設に力を注ぎました。
堤防の建設は被災した住民たちの雇用にもつながり、人々は安心して暮らしを続けることができました。
4年の歳月をかけ、山から土を運び、作り上げた堤防の高さは5m、長さは600mにも及びます。
堤防の建設以外にも、濱口梧陵は産業の復興や教育にも献身的に取り組みました。
津波で被災した私塾を再興した耐久社は、耐久中学校に受け継がれ、今も濱口梧陵の教えを子どもたちに伝えています。

受け継がれる防災精神、そして日本遺産に認定された防災遺産「百世の安堵」

濱口梧陵をはじめとする先人たちの想いは、被災から100年以上に渡って住民たちに受け継がれています。
毎年、11月5日には町の人々が各々堤防に土を盛り、津波被害者を追悼する「津浪祭」が行われています。

2015年には国連で11月5日が「世界津波の日」として制定されました。
津波防災にとって重要な要素は、

  • 素早く明快に危機を知らせること
  • より良い復興を目指すこと
  • 言い伝えや祭りの伝える力を活用すること

広川町には、この三つの要素が長い年月にわたって受け継がれているのです。

さらに、2018年5月にはそんな防災の歴史の積み重ねが防災遺産「百世の安堵」として日本遺産に認定されました。

どこに住んでいても自然災害と無関係ではいられない現在。
先人たちの精神を受け継ぎ、町を守っていく大切さを広川町の歴史は私たちに教えてくれています。

※参考
広川町HP
日本遺産 百世の安堵

自然災害も心配だけれど、それでもやっぱり魅力的な和歌山での暮らしをお伝えする移住セミナー情報!

和歌山県には広川町以外にも魅力的な町がたくさんあります!
月に1~2回、そんな和歌山県の様々な町の魅力や、移住に関する情報をお伝えするオンラインセミナーを開催しています。
本格的に移住を考えてはいないけどなんとなく和歌山県に興味を持っていただいている方の参加も大歓迎!
ぜひセミナーを通して和歌山の魅力を感じてくださいね!

アーカイブ配信もあります!当日ご都合がつなかない方もぜひお申込みください!!!

8月14日には人気パンダ「彩浜」のバースデーイベントも予定されているアドベンチャーワールド。
実はアドベンチャーワールドや和歌山の魅力に魅せられて移住されたスタッフもたくさん働かれているとのこと。
8月18日のオンライン移住セミナーではアドベンチャーワールドでアニマルアクショントレーナーとして働かれている中川優さんをゲストに、白浜でのお仕事や暮らしについてお話いただきます!
アドベンチャーワールドのウラ話も聞けちゃうかも・・・?
パンダ好きもアドベンチャーワールドファンもどしどしお申込みください!!

詳しく見る