【相模原市】SDGs未来都市 相模原を体感するプレスツアーに参加してきました。#相模原70th |地域のトピックス|FURUSATO

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【相模原市】SDGs未来都市 相模原を体感するプレスツアーに参加してきました。#相模原70th

【相模原市】SDGs未来都市 相模原を体感するプレスツアーに参加してきました。#相模原70th | 地域のトピックス

人類がこの地球で暮らし続けていくために、2015年の国連総会で2030年までに達成すべく立てた17の目標。それが「SDGs」なわけですが、今年2024年6月の国際的研究組織の報告によると世界全体の進捗は、わずか16% 。
国によって達成項目にばらつきがあるようですが、日本が大幅に遅れている課題は、
・ジェンダー
・気候変動
・つくる責任、つかう責任
・海・陸の豊かさを守ろう
これらの社会的課題に対して、早急に解決策を講じる必要があります。

そんな中、SDGsに力を入れている相模原市から、サステナブルな社会づくりに貢献している取り組みを紹介するからぜひ来てよ~、とお声がけいただき市内のすごい施設を見学してきました!!

まずは、相模原市の本村市長よりご挨拶。

「相模原市では、発展を続ける都市部と雄大な自然に囲まれた中山間地域が互いに支え合い、市民、企業、団体、行政などあらゆるステークホルダーが連携して、共にささえあい生きる社会を掲げています。」そういえば、SDGsの17番目はパートナーシップでしたね。

窓の向こうの橋本駅南口エリアは、・・・

リニア新幹線の新駅建設工事の真っ最中でした。開通したら、品川→名古屋が最速40分だとか。ひょーー!

南清掃工場 〇ゴミ焼却施設で、金・銀・銅・レアメタルを回収することに成功!

こちらでは、焼却炉から金・銀を回収する取り組みを行っており、令和5年度は新たに銅とパラジウムの回収にも成功!精錬などに必要なコストを差し引いても、総額約2,760万円の収入見込みなのだとか。すごい!また、ごみ処理過程で発生する熱エネルギーにより発電を行い、施設の電力をまかなうとともに余った電力は電力会社に売電。施設自体が循環を意識しているんですね~

<ごみ投入ステージ> 計量されたごみが、ピットに投入されます。

<ごみクレーン操作室> 25mプール約30個分の大きさのピットに投入されたごみを、クレーンでかき混ぜてから投入ホッパへ運びます。

<中央制御室> 工場内の各機械設備の制御、処理状況の監視を24時間行っています。

日本フードエコロジーセンター 〇食品ロスに新たな価値を。リサイクルの最前線

近年、飼料の高騰などにより全国的に畜産農家の廃業が増加しています。そんな中、コンビニやスーパー、食品工場で廃棄された食べ物を独自の技術で飼料化し、養豚農家に安価で供給するこちらの企業が「第2回ジャパンSDGsアワード」で内閣総理大臣賞に輝きました!

入口には、たくさんの廃棄された食品が入ったコンテナが積み上げられていました。

作業されているのは、有名ラーメン店のダシをとったあとの煮干しだそうです。手前は大量のパン!

バナナ、餃子の皮、パスタなど。奥では、乾麺を袋から出す作業をされていました。

全てのタンクにはバーコードがついていて、遠隔で中身がわかるようになっており、配合が設計されロットごとの栄養バランスが考慮されているそうです。

こちらが、出来上がった液状発酵飼料。麴味噌のような香りがしました。人間が食しても問題ないレベルなのだそうです。日本の発酵技術って、やっぱりすごいですね!

さがみはらバイオガスパワー 〇食品廃棄物から発生させたバイオガスで発電

こちらは、上記のフードエコロジーセンターの目の前にあり、地下でつながっている発電施設。この建物の左側に、大きなタンクがあって、小さな窓をのぞくと真っ暗なタンクの中でポコポコと廃棄物からバイオガスを発生させている様子を見る事ができました。

日量50トンの液状食品循環資源から、バイオガスで一般家庭約1,000戸分の電力を発電!

災害時などには、EV車に充電することも可能。

さらに、発酵後の消化液を活用し、肥料原料を製造しています。無駄がない!この施設の設計等も、地元の事業者さんが7割も関わっているとか。持続可能な社会づくりには、あらゆる方向のステークホルダーを巻き込みwin-winの関係を意識した仕組みをつくることが大切ということを教えてくださいました。

案内してくださった、こちらの高橋社長さんは元獣医さんで、小学校の作文で「獣医師になり、環境への取り組みをする。」って書いていたんですって。素晴らしすぎます!

火焔山餃子房 〇地産地消・女性活躍に取り組む飲食店

そして、お昼は上記のフードエコロジーセンターの飼料により育てられた、エコロジーな豚肉「優とん」をいただくことができるお店へ。相模原の食材を活用した地産地消の取り組みの他、飲食店ではめずらしい在宅勤務にも力を入れ、育児中の女性も活躍できる企業を目指しているのだとか。

そして、本日のメニューがこちら。優とんの生姜焼き、エビチリ包み焼き、野菜素揚げ、優とん餃子、桑茶そうめん、相模原キヌヒカリと生姜昆布煮、津久井在来大豆の味噌汁♪♪とっても美味しかったです~♪

さがみこファーム 〇自然エネルギーと大地の恵みをシェアする未来の農園

さて、自然豊かなエリアにやってきました。多くの人が週末にキャンプに訪れる一方、耕作放棄地が増えている地域でもあります。こちらは、そんな遊休農地を活用したソーラーシェアリング型ブルーベリー体験農園!食とエネルギーを生産する、みらい型の農園です。

代表の山川さんは、もともと自然ガイドのお仕事をされていて、東日本大震災をきっかけに太陽光発電事業に参画。ソーラーシェアリングであれば自然や地域とも調和的に再エネを広げていけると考えられたそうです。最初から農業をやっていたわけではなかったんですね。色々な人と話し合って、教えてもらったり助けてもらったりしながらここまできたのだそうですが、地元の人と一緒に地域に根付いた農園運営をされているのが素敵だなと思いました。

SDGsを現場で実体験できる様々なプログラムを通じて、自然も満喫できちゃう!

ブルーベリーは36種類も!色んな味比べができます。

一番おいしかった品種!レガシー・・・だったかな。

ミツバチ観察や、はちみつ搾りも♪

ブルーベリーのスムージーづくり体験も♪ぜひ行ってみてね。

編集後記

 相模原市は、政令指定都市ながら県内の横浜や川崎に比較すると、一般的には地味かもしれません。リニア新幹線で都市エリアはさらに開発が進み、一方、医療体制の構築が危ぶまれるほど中山間地域の人口減少は深刻で、都市と過疎地の両面の課題を抱えているまちです。そんな相模原市がこの5年間で一番力を入れてきたのが、「SDGs」。ということで、サステナブルな社会に貢献する施設を見学させていただきました。どの事業も、そこにいる人だけではなく色々な領域のプレーヤーが関わり連携していて、「失敗しながらもできることにチャレンジし、循環する社会をつくるのだ。」というマインドを感じました。地味とか、すみません!すごかったです!
 どの訪問先も学びたい人に開かれていて、学校教育の授業などで身近に最先端の事例や事業者の話をきく機会があることが、今後このまちをどう成長させていくのか、とても興味深いです。相模原市のポテンシャルの高さを感じさせるツアーでした~。