おおいた移住 わがまちこんなとこ(10)日田市
北部九州のど真ん中 水郷日田とは
市内の中心部を清流・三隈川が流れます。
水面がきらきら。日田市が水郷(すいきょう)と呼ばれる所以です。
きれいな水は市民の誇り。
市内にはミネラルウォーターや、ビールの工場もあります。
日田杉で知られる林業、日田梨などの農業も盛んなまちです。
江戸時代は幕府直轄の天領でした。
幕府の九州統治の拠点となり、政治・経済の中心地として繁栄しました。その名残である落ち着いた町並みが今も残ります。
最近では漫画「進撃の巨人」の聖地として注目され、国内外の観光客が多く集まってきています。作者・諌山創さんが日田市出身で、市内には登場人物の銅像やパネルなどもあり、ファンを喜ばせています。
歴史と今が交差する日田市。移住者に人気のまちです。
日田市の主な移住定住サポート
- 移住をしてきた人に移住奨励品プレゼント
- 県外から移住、定住する方に移住支援金
- 移住希望者向けの移住体験ツアーを実施
- 移住者交流会の開催
- 空き家バンク利用者への補助(購入、改修費などの一部)
- 新婚さんへの新生活にかかる費用の一部支援
- 空き店舗、空き家活用でかかる改修費などへの一部助成
- 就農希望者をファーマーズスクールで育成
- 林業希望者をひた森勉強会やおおいた林業アカデミーで育成
- 日田材を使った住宅の新築・リフォーム一部助成
- 学校給食費の無償化(市内の小中学生)
- 中学生まで医療費無料
- 幼児教育・保育の無償化(0歳から未就学児まで)
日田市はどんなまちなのでしょうか。同市の商工労政課移住担当の井上律子さんに聞きました。
ーー日田市はどんなまちですか?
日田市は北部九州のど真ん中にあります。ですから、九州のどこに行くのも便利です。福岡市内には1時間ほど。近隣の熊本、宮崎、佐賀、長崎の各県、それに山口県にも2時間ほどで行けます。市民は人情味にあふれています。少しばかり、おせっかいを焼く人が多いような気もするのですが、心優しい人たちが住む温かいまちです。
ーーどんな産業が盛んなのですか?
林業、それと農業が盛んです。ともに高齢化、担い手不足などが課題となっており、後継者を育てることを大切にしています。農業ならファーマーズスクール、林業なら林業アカデミーなどで育成をはかっています。林業で欠かせない造林、育林の基礎を学ぶ「ひた森勉強会」も定期的に開いています。
ーー移住者はどのあたりから来る人が多いですか?
日田市は福岡県に隣接していますので福岡県内からが3割、大分県の他市町村からの移住も同じく3割ほど。その他の九州各県、関東地方からそれぞれ1割といった感じです。
ーー日田市のおいしいものを教えてください。
果物なら日田梨。それにぶどう、スイカも。あとは日田焼きそばですね。パリッとした麺の食感が独特です。水に恵まれ、ビール、焼酎、梅酒などもおいしいです。
ーー楽しい週末の過ごし方は?
最近はキッチンカーなどが集まってくるマルシェが人気です。出店数も増え、家族連れなどたくさんの人が集まってきます。あとは買い物、遊びで福岡市に行く人も多いですね。
ーー日田市には移住者のお世話をしているリエラというNPO法人がありますが、どんな組織なのですか。
移住前の相談から移住後のお世話まで、一貫して移住者のサポートをしてくれる心強い存在です。知らない土地での仕事探しを手伝ったり、人をつなげたり。
移住後は移住者交流会を開催するなど、困りごとや、不安、悩みを打ち明けられるような環境づくりもしています。空き家バンク物件の紹介もしています。
ーー日田市内には「移住受入れ地域」というのがあると聞いたのですが。
移住者を歓迎し、受入れから移住後の支援まで丁寧に行うことを宣言している地域を「移住受入れ地域」として日田市が認定し、移住を検討している人に紹介するものです。市内には6地域あります。移住で生活環境が変わる不安もあるかと思いますが、そうした地区では移住者を積極的にサポートしようという態勢がとられています。
ーー日田市に移住した人が「なんだか移住前のイメージと違ったな」と思うようなことには、どんなことが?
「本当に温かい人が多い」「これほど優しい人ばかりとは」という声はよく聞きます。あとは「虫が多くてびっくりした」という声も。「街灯がすくなくて思った以上に夜が暗い。歩けない」という人も。それと「暑い!」「寒い!」ですね。
ーー盆地ですから気温の変化は激しいのですね。
夏は全国の最高気温を記録することもあります。冬は氷点下になりますので、車の冬用タイヤは必須です。雪はそれほど降りませんが、路面が凍結することがあります。冬季の運転には気をつけないといけません。
ーーこのところ、夏に川の氾濫のニュースを聞きます。
線状降水帯の発生などで被害が出ています。特に2017年の九州北部豪雨では日田市内の広範囲で出水被害がありました。その後、橋の架け替え、河川の改修などを行い、被害の低減効果が出てきています。そんな川ですが、日田市民は基本的に川が好きです。昔から川に親しみ、川と育ってきました。夏に川の音を聞くと、それだけで涼を感じられる、そんな気分になります。
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日田市の移住定住支援ガイド
定住サイト/日田市 (city.hita.oita.jp)
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