世界的な文化財の修復に用いられる「土佐典具帖紙」の販路拡大で世界をフィールドに働いてみませんか?
日高村 仁淀川流域地域 地域おこし協力隊 文化・芸術・伝統工芸
\ 世界的な文化財の修復に用いられる「土佐典具帖紙」の販路拡大を目指す! /
ひとことで言うとこんな仕事
ミッションは「和紙産業の振興」
地域おこし協力隊として、世界一薄い和紙“土佐典具帖紙”の販路拡大を支援していただくお仕事です。
※この記事は、2024年04月03日時点の情報を掲載しています。
募集の背景
日高村では、世界一薄い和紙“土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)”が製造されています。その薄さはわずか0.02ミリ。独自の高い技術が世界に認められ、今ではミケランジェロの大壁画やパリのルーブル美術館の所蔵品など世界的な文化財の修復に多く用いられています。現在は、主に欧州や東南アジアへ出荷していますが、今後さらにいろいろな国へ届けていくためには、海外に向けた発信を強化する必要があります。そこで、今回は世界一薄い和紙“土佐典具帖紙”の販路拡大に向けて、一緒に活動していただける方を地域おこし協力隊として募集します。
土佐典具帖紙の歴史
土佐典具帖紙は、日高村にある「ひだか和紙有限会社」という会社が製造しています。 ひだか和紙有限会社は、昭和24年、日高村日下に暮らす土佐典具帖紙の漉き家十軒が集まり、前身となる輸出典具帖紙協同組合を設立したことが始まりです。
当時、一枚一枚手で漉いていた土佐典具帖紙は「カゲロウの羽」と称されるほど極薄の和紙で、海外においても高い評価を得ていました。しかし、手漉きの場合は、一枚ずつの製造になり、どうしても厚みや大きさにばらつきが出てしまうため、均一に安定供給できる機械漉きの導入が検討されはじめたのです。その後、長年の研究と努力を積み重ね、昭和44年にオリジナルの抄紙機が開発されました。とはいえ、現在も全てを機械に任せるのではなく、気温、湿気、紙質などの条件に合わせて職人さんが微細な調整を行うことで、世界一薄い和紙ができています。
創業から70年を超えるひだか和紙有限会社は現在5代目。鎮西寛旨さんが代表を務めています。今でこそ、海外の世界的に有名な美術品や文化財の修復に使われるようになりましたが、それは鎮西社長の地道な努力があってこその結果です。まだ海外で和紙の知名度があまり高くなかった頃、鎮西社長は直接現地へ和紙を持っていき、美術館を何箇所も周り、その魅力と可能性を伝え続けたそうです。その結果、世界中で評価され、現在では30カ国以上で使われています。
鎮西社長は海外留学の経験もあることから、海外からの問い合わせや注文の対応、海外での商談などを全て一人で行っています。そのため、英語や対外的なコミュニケーションを得意とする方に地域おこし協力隊として来ていただき、鎮西社長と二人三脚で和紙の魅力を世界に伝え、販路拡大に貢献していただきたいと考えています。
ひだか和紙有限会社は10名ほどの会社です。鎮西社長含め、職人さんも温かい方ばかりでとても良い会社なので、是非一度現地へ来ていただき、その雰囲気を感じていただけたらと思います。
※事前に現地見学を希望される方は、日高村役場までご連絡ください。(詳細は後述)
具体的な仕事内容
世界各国で開かれる展示会や商談会に鎮西社長と一緒に参加し、和紙の魅力を伝えていただきます。また、海外からの和紙の注文や問い合わせなども多いため、それらの業務もサポートしていただきたいと思っています。海外メインのため英語のスキルは必須です。
今後、さらに和紙の可能性を広げるために、鎮西社長と一緒に新しいことに挑戦していただきたいと思っていますので、熱量と行動力のある方をお待ちしています!
任期後の道
ひだか和紙有限会社に就職
ミッションのポイント
・世界中から必要とされる仕事!
日高村の工場には、世界中からの注文や視察の連絡、その他問い合わせがたくさん届きます。自分たちがつくっている和紙を必要としてくれる人が世界中にいると思うと、その貢献度の高さからやりがいを感じられること間違いなしです!
・社長と二人三脚で活動する!
鎮西社長と一緒に世界各国で開かれる展示会や商談会に参加していただきます。また、和紙の可能性を広げるために、アイデアを出し合いながら、新しいことに一緒に挑戦していただきたいと思っています。 海外をメインとする仕事のため、ハードルが高いように思われるかもしれませんが、社長と二人三脚で活動していただきますので大丈夫です!
・地域おこし協力隊の現役隊員・OBOGの活動が活発な村!
日高村には、現在18名の地域おこし協力隊がいます(2024年2月1日現在)。 活動内容は、「キッチンカー、酒蔵カフェ、古民家カフェの運営」「起業定住にかかる取り組み」「地域商社の運営支援」「シュガートマト・ハーブ栽培」「和紙産業の振興」など。それぞれが多種多様なミッションに取り組んでいます。また、協力隊OB・OGが村に定住し、ゲストハウスなどを運営している例も多いです。このように、協力隊の現役隊員やOBOGの活動幅が広いのも日高村の特徴です。地域おこし協力隊の仲間がたくさんいるので、とても心強いと思います!
こんな方におすすめ
・世界一の伝統産業に興味がある方
・田舎にいながら世界とつながる仕事がしたい方
・英語を仕事にしたいと思っている方
・営業職の経験がある方
・チャレンジを恐れない方
・熱量や行動力に自信がある方
住居情報
住居は、移住担当者が村内の空き物件を紹介します。
また、家賃の一部(月額3万円上限)については村が負担します。
※光熱水費等は協力隊員の負担となります。
■物件例
村が空き家を借上げ、大規模な改修をしているため、室内や水回りの設備なども綺麗です。
このような形で、空き家を改修した物件をご紹介させていただきます。
事前説明
事前に、募集やミッションについての説明を希望される方は、個別に担当者や関係者の話を聞くことができます。着任後のミスマッチがないように、まずは気軽なオンライン面談をおすすめします。
募集に関しての詳細や応募手続きに関してはこちらをご覧ください。
<お問い合わせ先>
日高村役場企画課 地域おこし協力隊担当
〒781-2194 高知県高岡郡日高村本郷61番地1
TEL:0889-24-5126
FAX:0889-24-7900
E-Mail:[email protected]
高村ってこんなところ
日高村は、高知市より西に16kmと高知県の中心部に近く位置する自治体です。空港からは、高速道路を利用し車で50分、JRが3駅を構え公共交通機関が県内でも充実しています。県都高知市より16kmの距離にありながら、水質日本一に輝き、仁淀ブルーと称される「奇跡の清流仁淀川」では、屋形船の就航も始まり、自然探索のフットパスとともに日高村の豊かな自然を活かした観光にも力を入れています。
特産品には、高糖度トマトのブランドとして、「シュガートマト」の生産が盛んに行われており、11月~6月頃まで出荷されています。また、中四国最大級の茶園を有する霧山茶業組合では、上煎茶から番茶まで生産しており、特に「炙り茶」として認定されているほうじ茶は、県内の多く店舗でのスイーツの原料として使用されています。
勤務条件・待遇等
◉募集対象
(1)令和6年4月1日現在の満年齢が20歳以上になる方で、下記のいずれにも該当する方
(2)3大都市圏の都市地域、政令指定都市等(過疎・山村・離島・半島等に該当しない市町村)から転出し、日高村内に居住し、住民票の異動ができる方
(3)普通自動車運転免許を取得している方、又は取得見込の方
(4)日常的にパソコンを使用し、電子メール等情報の送受信ができる方
(5)住民と協調して集落や地域を元気にするために精力的に活動できる方
(6)協力隊員の期間終了後、日高村に定住し就業しようとする意志のある方
◉募集人員 若干名
◉勤務地 日高村内で勤務
◉勤務日及び勤務時間
(1)勤務日 原則として週31時間もしくは週4日間
但し、業務内容により変更する場合もあります。
(2)勤務時間 原則として8時30分~17時15分(1日当たり7時間45分)
◉雇用期間・雇用形態
(1)会計年度任用職員(地方公務員法第17条及び22条の2)
(2)日高村長が委嘱する。委嘱日から令和7年3月31日まで
(2年目以降は、活動評価により年度単位で更新し、最長で委嘱日から3年まで延長)
◉報酬
月額 190,320 円
一時金有り(期末手当:6月、12月に各1.2月分 計2.4月分)
※報酬及び一時金については、日高村役場行政職員の報酬にかかる規定に応じて年度ごとに調整がある可能性があります。
◉待遇・福利厚生
(1)住居は、移住担当者が村内の空き物件を紹介します。
家賃の一部については村が負担します。(月額3万円上限)
光熱水費等は協力隊員の負担です。
(2)健康保険・厚生年金・雇用保険に加入します。
(3)年次有給休暇は1年間に10日です。