出張に行ってきました!2024.11/11~13《石川県相談員レポート》
出張に行ってきました 2024.11/11~13
今回は石川県の移住コーディネーターを務めるブナの森の高峰さんに3日間アテンドいただきました。
・加賀市の山奥の重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に住人は一人だが、大学生、社会人、高校生、旅人、日本全国・外国から多くの方が畑仕事や雪かきなどのボランティアに訪れる場所があるって本当?
・羽咋市にはサーフィンができる場所があるの?
・能登島や和倉温泉の現状は?
・オープン2カ月半で退場者が10万人を突破したラクナ羽咋とはどんな施設なの?
・ボランティアは事前予約しか受け付けていない?
など、色々な確認したくて、現地を訪れました。
1日目 加賀市
なんと石川県にもサケが登ってくる川があるんです!
加賀へ向かう途中の白山市を流れる手取川。
そこに石川県水産総合センターがあり、サケの増殖事業を行っています。
稚魚を放流し、サケが生まれた川へ戻ってくると採卵し育て、また放流するということを行っているので、この時期にはサケが川を登ってくるんですよ!
ただ最近は気温が高いので、夜に登ってるらしく見ることはできませんでした、またの機会に・・・
重伝建の今立町は、加賀市山中温泉の山奥にあります。
今年の2月、10世帯の限界集落に35年ぶりに新たな命が誕生したんだそうです!
農家民宿の開業を目指して千葉から移住した一家の息子さんで、訪れたこの日は加賀市の子育てサークルの皆さんと焼き芋パーティをされていました。
民宿が開業すれば、田舎暮らし体験や自然体験ができるようになるそうです。
今から楽しみですね(^^♪
古民家ゆうなぎ、かが杜の学びゆうなぎ
今立町のさらに奥にあります大土町。
雪が降ったらたどり着けるのだろうかと心配になります。
かつては炭焼きを主産業とし、最盛期には約300人ほどが住んでいましたが、炭焼きの需要が減るにつれて住民も減っていき、今では住民が二枚田さんお1人となってしまいました。
それでも交流拠点となっている二枚田さんのお宅には、年間200人ほどの大学生、社会人、高校生、旅人、日本全国・外国から多くの方が畑仕事や雪かきなどのボランティアに訪れるそうです!
本当に素敵な景観なので、ぜひ訪れてみてください。
ランチは「アルピニスト」でピザとスパゲティをいただきました。
ジャガイモのピザは本当に美味しかったです!
加賀市はブロッコリーと梨が特産品で、ブロッコリーはちょうど収穫を迎えていました。
梨農園では地域おこし協力隊制度を利用して、梨農家になる方を募集しています。
「農産物直売所 元気村」では、お米や地場農産物・地物惣菜・肉類・魚類の販売を行っています。
また花や種苗から家庭園芸用の肥料・農薬、そして栽培の相談まで求めることができるお店です。
農協さんなのにカニもお魚も、どれも美味しそうでした!
夜は珠洲ガクソーの金沢支部へ少し顔を出して、本日の業務は終了です。
2日目 七尾市
朝は集合まで少し時間があったので、数日前にはカニが解禁となっている近江町市場へ行ってみました。
もう間もなく開店時間というだけあって、どのお店にもカニがたーくさん並んでいました!!!
3月末までがカニ漁の期間となりますので、ぜひ食べに来てください。
牡蠣やウニも美味しそうでしたよ!
本日の目的地は七尾市ですが、そこへ向かう途中にある、どうしても立ち寄りたかった場所にも連れて行ってもらいました。
石川県にはいくつかサーフポイントがありますが、羽咋市柴垣海岸でも楽しむことができます。
こちらにはビーチハウスやグランピング施設もあり、今日も多くの方がサーフィンを楽しんでいましたよ!
そういえば新聞に10月の柴垣海岸の漂着ごみ調査の結果が公表されていました。
流木などの自然物が614㌔、プラスチックが200㌔、金属が31㌔となっており、そのうちペットボトルの言語表記をみると、全92個のうち中国・台湾が43個、日本27個、韓国19個、ロシア3個となったようです。
日本のごみも多いのですね・・・残念です。
次は志賀町の「ころ柿のさと」です。
この地域の農家さんはほとんどころ柿を作っているということで、お邪魔させていただきました。
素朴な感じを想像していましたが、カキ剥きは機械化されており、とても早くきれいに剥けていて驚きました!
干している様は圧巻ですね!
ころ柿の里の近くには桜貝で有名な増穂海岸があり、「道の駅とぎ海街道」では貝製品を多く扱っています。
増穂海岸は和歌山県の和歌浦、神奈川県の由比ヶ浜と並び、日本小貝3名所の1つといわれます。
11月から3月にかけて、サクラ貝をはじめ、多くの貝が流れ着きます。
お時間あるときには海岸で貝を拾うのもとても楽しいですね!
志賀町には漁港もあって、「西海漁港」は特に若い方も多く活気があり、ぜひ見た方がいいと言われ足を運びました。
確かに若い人も多く見かけ活気もあるのだろうと感じましたが、高峰さんの目的は美味しい回転寿司だったようで・・・・
残念ですがまさかの定休日でした。
気を取り直して、七尾市の牡蠣小屋へ向かいます!
「かき処 海」にて昼食です。
波が穏やかな七尾湾では「能登かき」の養殖が盛ん。能登かきは身が大きくて、うまみが強いのが特長なんですよ。
1月の地震で一部の施設に被害が出ましたが、今の時期は出荷が本格化しています。
焼かきは10個で1600円!!!
ぜひ食べに来てね!
まずは和倉温泉へむかいました。
地震の発生から5カ月余りたった今も、七尾湾に面する護岸は崩れ落ち、建物は傾いたままでした。
護岸がどう直るかで、建物の改修や修繕の計画が変わってくるので、護岸工事が始まらないと見通しがたたないそうです。
護岸工事にも最低2年はかかるとみられ、北陸屈指の湯の街の復活はもうしばらくかかりそうでした。
それでも総湯(共同浴場)は3月末から営業を再開しておりますし、和倉の旅館21軒のうち4軒が営業を再開しています(11/1現在)。
次に能登島を訪れました。
半島側から2本の橋が架かっているのですが、地震の影響で現在も1本は通行止めとなっております。
能登島ガラス工房が3月から、能登島水族館も7月から再開していますが、平日のせいもあり観光客は少なく、島はとても静かでした。
水族館は越前松島水族館(福井県坂井市)に避難していたイルカ2頭が戻ってきていて、年度内にはイルカショーを再開するようです。
また、ガラス工房では吹きガラス体験ができるほか、製造担当のスタッフも募集しておりましたよ。
興味がある方はぜひ一度能登島へ足をお運びください。
その後は、おらっちゃ七尾(七尾市石崎町ソ21-1)という民間災害ボランティアセンターを訪ねました。
スタッフの方の話によると市内の多くの方から作業依頼を受けているが、まだ全然間に合っておらず、当日急にお越しいただいてもマッチングできるので、ぜひボランティアに来てほしいとのことでした。
最後は一本杉通りへ。
一本杉通りは歴史を感じさせる老舗などが約450メートルにわたって並ぶ、600年以上の歴史を持つ街道です。
現在は地震により倒壊していた住宅が解体され更地になった場所もあり、新たに仮設商店街もオープンしていたりという状況です。
ちばてつやさんも応援してくれていました!
夜は、ふるさと回帰支援センターに移住相談に見えている方から「今度お店を開くんです」と伺っている、ひがし茶屋街の物件を見に行ってきました。
金沢駅から歩いても25分位なので、折角なので散歩がてら歩いて行ってみました。
途中の主計町の茶屋街も素敵でしたよ(^^♪
昼はインバウンドの方や観光客で大にぎわいですが、夜の金沢は本当にしとやかでした。
3日目 宝達志水町
朝は高峰さんとの待ち合わせまでに、兼六園に足を運びました。
今の時期から2月までは、朝の6時から7時45分までは無料開放しています。
湿った雪の重みから木を守るために枝に縄を張る「雪づり」の作業が始まっていて、園内の800か所以上のマツやツツジで実施されるので、12月中旬までは作業が続きます。
予報だと今年は平年並みの寒さで、積雪は平年より多めとのことでしたね・・・
雪の日の兼六園も素敵なのでぜひ!
宝達志水町へ向かう途中にある「ラクナ羽咋」に立ち寄りました。
ここは羽咋市のにぎわい交流拠点で、オープン2カ月半で来館者が10万人を突破したという人気の施設です!
1階には読書や勉強ができる図書カフェや市民が自由に語らうことのできる交流ホールがあります。
2階はネット遊具や秘密基地、健康器具など小さなお子様から大人まで楽しく過ごせる屋内公園となっています。
3階はキッチンスタジ(1時間1,100円)オやアートスタジオ、eスポーツスタジオ(個人なら1時間300円)、多目的ルームを3つ配置するシェアスペースです。
4階には200名収容できる多目的ホールがあって、多様なにぎわいを創出しています。
羽咋市にある「アダチストア」というスーパーへ。
チェーン店とは異なる商品を扱っているとのことで高峰さんのおすすめ。
館内は関東でも石川県でも中々見ない美味しそうなものが販売されていて、地域の方達でとても賑わっていましたよ。
その後はスイカ・大根を作られている移住されて農家4年目の方にお話を伺ったり、ベテランのイチジク農家さんにお話を伺いました。
スイカ・大根農家さんは農業を一から始められて、4年目でどうにか生活できるくらいの稼ぎになったそうです。
石川県のセミナーなどでゲストスピーカーにお呼びした際、そのあたりを詳しく伺いたいと思います!
イチジク農家さんでは黒蜜姫という宝達志水特産の黒イチジクを味見させてもらいました。
おいしいーーーー!!!
甘くてジューシーでとても美味しかったけど、買える場所は少ないんだそうです・・・
うーん、もっと流通してほしいです!
昼は「まつ食堂」でケチャップライスを薄焼きの卵で包んだ、懐かしい味わいのオムライスをいただきました。
オムライスを初めて考案した大阪「北極星」の創業者、北橋茂男氏が宝達志水町の出身であることから、宝達志水町が「オムライスの町」と呼ばれることになったんですよ。
もっとたくさんのお店でいろいろな種類のオムライスがあると、テンション上がりますね!
午後は宝達山へ。
ふもとには旧県農業短大付属農場跡地に向かって約400メートルにわたり、150本ほどのイチョウ並木が左右に広がる場所があります。
ちょうどイチョウが黄色に染まり、とてもきれいでしたよ!
宝達山は下から登山をすると3時間半くらいかかるらしいですが、それはちょっとという方向けに?上まで車でいけます。
頂上にはブナ林を5分で散策できる遊歩道や遠く北アルプス連峰まで見渡せる展望台もあり、気軽に気分転換を楽しめます!
次に「一般社団法人 応援サポートハウス おばちゃんち」を訪ねました。
こちらは子どもたちや移住者にサードスペースを提供し、人と人とのつながりを大切にする地域の拠り所となっている場所です。
今は休業中のカフェスペースもあるので、新たにオムライスとプリンを提供してみようかなと、まだまだ活動の幅を広げて頑張るそう!
応援しています!!
最後に訪れたのは、日本で唯一砂浜を走れる「千里浜なぎさドライブウェイ」です。
ここは夕日が映える絶景ビーチ!
ちょうど水平線に太陽が沈むところに間に合いました。
・・・・・
キレイすぎて言葉になりません!
このビーチからの夕陽を毎日見たいからと、移住される方もいらっしゃいるほどです。
心が洗われますね・・・
金沢駅ではお寿司をいただき東京へ戻ります。
今回の出張でも、たくさんの場所に連れて行ってくれた移住コーディネーターの高峰さん。
とても勉強になりました、本当にありがとうございました。
皆さんも知っているようで知らない石川県もあったかもしれません。
石川県への移住体験では事前に希望をお知らせいただくと、今回のようなアテンドをさせていただくことも可能です。
お試し住宅もご用意しておりますので、ぜひご活用ください。
まだ現地へ行くのは早いな、もう少し相談してみたいという方は、石川県専属の移住相談員がいる「ふるさと回帰支援センター」をご利用ください。
今回は長文となってしまいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
石川県移住相談員田口