利島村「暮らし体験ツアー」に行ってきました!
利島村「暮らし体験ツアー」へ同行しました。今回は水産加工をメインのミッションとした地域おこし協力隊希望者のツアー。漁業に関係する施設を主に、生活関連施設、先輩移住者のお話を聞き、利島村での働き方や暮らしを深く理解し移住・定住に繋がることを目的に東京都が主催しています。
利島村ってどんなとこ?
昔ながらの温かい人付き合いと、のどかな暮らしが残る人口300人の東京都利島(としま)村。
伊豆諸島の北部に位置し、断崖絶壁に囲まれ周囲は約8km、面積4.04km2の小さな島。海底火山の噴火によってできた利島は、周囲を壁に囲まれ、平坦な土地はほとんどなく、島の北側だけがやや緩やかな斜面になっているところが集落となっている。気候は、年間を通じて温暖。しかし、冬には強い季節風が吹き荒れ、入港できないことも。限られた交通手段のおかげもあるのか美しい自然が守られている。産業の一つである椿の本数は約20万本!島内で取れた椿実を100%使った椿油は品質がとても高く、生産量は全国でも有数。何度も日本一になるほど。椿林での作業が終わる夕暮れ時。桟橋から見る利島には白い筋が幾本も立ち昇る。その景色はどんな言葉にも値せず、まさにTHE TOSHIMAでした。
生活関連施設
校舎の中からのオーシャンビューはため息が出るほど美しい利島小中学校。
校庭の天然芝のグリーンと空のブルーの美しさには絶句でした(笑)
PTAと島民のみなさんの手入れに加え芝刈りロボットも導入と先進的!
全国初の教育長を公募した利島の今後は要チェックです!
写真:(左)小野校長先生 (右)谷坂副校長先生
<スーパー>
島には利島農業協同組合が運営する商店があり、
生鮮食品、調味料、嗜好品など購入でき日常の生活には困らない。
右の写真は大型の冷凍庫。精肉も各種購入できる。
利島ならではの”伝言ボード”システム。
左の写真にある黒板にガスがなくなったら名前を書くのだそう。
<地域おこし協力隊の先輩 長谷川さん>
来てみてこうゆうものか、と受け入れるくらいの「幅」を持ってくることが大事
「余裕」とは少し違う柔らかな空気をまとった利島在住8年目の長谷川さんにお話しを伺いました。
地域おこし協力隊に応募したきっかけは、編集者として昼夜を問わない働き方にストレスを感じていたとき、利島村観光協会の立ち上げのミッションに目がとまり、応募。採用となり週4日の勤務が始まる。空いた1日で漁協の仕事を手伝うことに。水産業とは何の縁もなかったがとりあえずやってみようと。協力隊としての勤務は最長で3年間。3年が経ち村役場と漁協から正職員としてのオファーを貰ったが、自身の年齢やライフスタイルを考えると正職員である必要はないのかもと、会計年度任用職員という雇用の形態を選択し、現在は役場の産業観光課に所属し観光や勤労福祉会館の施設の業務に従事。休日には漁協の仕事も手伝うそう。長谷川さんにとって地域おこし協力隊の3年間は、ご自身と利島に必要なものが重なる部分が増してきている、そんな雰囲気を感じました。
「余裕」とは違う何かとは長谷川さんの云う「幅」であるのかと。焦りや気負いがない「行雲流水」のようにもうかがえるライフスタイルは輝いてみえました。
~そんな長谷川さんの日常を少しご紹介~
・通勤時間は徒歩30秒(職場から自宅が見えます)
・買い物は農協に週一回(運動のため歩いていきます)
・歩数700歩の日もある(島での生活は意外と歩きません)
・ヘアカットは東京23区内に行く(おしゃれも忘れません)
・夜はネットサーフィン (集落内のネット環境は都心より快適)
<地域おこし協力隊のミッション>~水産加工~
伊豆諸島を代表する魚、タカベ。
この日、たくさん獲れたとのことで急遽、見学に。
油分が多く焼いても刺身でも大変美味!
伊勢海老やサザエは、サイズも大きく利島を代表する海産物!
と教えてくれた漁業協同組合の池原さんも先輩移住者!
今後は豊富な海産物をより多く加工できるよう加工場を整備中。
写真右側が生け簀のある建物
左側の建物が新たな加工場として準備中
まさに、これから始めるというところ
水産加工場はこうあるべきという価値観はない
自身がやってみたいと思う意見を出せるのも魅力
受け継いできたものを大事に守り、
新しいものも取り入れながら繋いでいく
「利島村の漁協の未来を共に歩んでくれる方、
ぜひ、お待ちしています!」
利島村地域おこし協力隊(水産業) 募集要項
<魚釣り体験>
餌をつけて、糸を垂らし、釣った魚は自分で取る釣り体験。
水産加工には欠かせない体験です!
<交流会>
釣った魚を職員のみなさんが捌いてくれました。
利島に来て、捌けるようになったとのこと!
捌いてくれた魚を交流会でいただきました。
タカベは酢味噌とネギで。脂の甘みも味わい深い超絶品!
竜田揚げも作って下さいました。
参加してくださった島民の皆さんも先輩移住者。
仕事のこと、生活、子育てなど中にはかなりプライベートな相談も。
聞き上手な先輩移住者の皆さんに甘え大盛り上がりの交流会となりました。
最後は”利島ポーズ”で!!
ふりかえり
利島の印象、水産加工という職についての思い、感謝をお伝えしました。
参加者の皆さんの多くが利島村の印象を「人に癒される島」と。
本当に今まで感じたことのない感覚でした。
ご協力くださった皆様、ありがとうございました!
今回のツアーでは島民の皆さんに大変お世話になりました。
この場をお借りして心より感謝申し上げます。
急傾斜の多い集落内を常に車でご案内くださった
右から利島村総務課の隅主幹 中川主任 本間主事のみなさん
ありがとうございました。