島根の“声を大にして伝えたい魅力”を移住支援コーディネーターが発信! 『しなやかにして たおやかなる演舞』女性だけの神楽団【舞姫社中】のヒミツに迫る! |地域のトピックス|FURUSATO

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島根の“声を大にして伝えたい魅力”を移住支援コーディネーターが発信! 『しなやかにして たおやかなる演舞』女性だけの神楽団【舞姫社中】のヒミツに迫る!

島根の“声を大にして伝えたい魅力”を移住支援コーディネーターが発信! 『しなやかにして たおやかなる演舞』女性だけの神楽団【舞姫社中】のヒミツに迫る! | 地域のトピックス

こんにちは、島根県の移住支援コーディネーターです!

東京在住の私たちは視察や研修で島根県へ行くことが年数回あるのですが、
11/25(月)~30(土)に里帰りも兼ねて島根県浜田市へ行ってきました。

私の身内が石見神楽の社中(同門の師弟で構成し、活動する仲間や組織のこと)に所属していて、
前々から公演や稽古の見学ができたら…と思っていたのですが、
11/26(火)が稽古日とのことで見学をお願いし、同行させていただきました!

石見神楽とは…

島根県西部の石見(いわみ)地方に伝わる伝統芸能。
日本神話を題材とした演目や煌びやかな衣装とテンポの速い囃子に合わせた、
ダイナミックかつ繊細な舞が魅力で、観る人を一瞬で惹きつけます。
演出も幻想的であり、煙幕のなかから登場する大蛇が目を光らせ、
須佐之男命(すさのおのみこと)に襲い掛かり戦いを繰り広げる【大蛇(おろち)】は、
石見神楽の代表する演目です。
老若男女が一緒に観て楽しめる演目が数多くあるのも石見神楽の見どころの1つ。
地域の娯楽として秋祭りの前夜祭で舞われていましたが、
最近では定期公演や各地のイベントなどでも観る機会が増えました。

石見神楽を代表する演目【大蛇】。 今年3月に行われた舞姫社中単独公演にて。

団員は全員女性!石見神楽同好会【舞姫社中】

今回、見学させていただいたのは、2021年に結成された女子神楽同好会の【舞姫社中】です。
元々、浜田市にある石央文化ホールが石見神楽を盛り上げて
地域活性化を目指すことを目的にした文化事業として、
浜田市で活躍されている石見神楽社中連絡協議会から指導やバックアップを受けながら
神楽の習得・発表会を行ったことがきっかけで、独立して活動をすることになりました。
現在は20名で構成されています。

稽古場に入る前、建物の外でも大太鼓と小太鼓の軽快な音が聞こえてきて、
早くも私の心が弾みました。稽古時間前からのこの熱心さ。
本当に心から神楽が好きなのですね…!!

この日の稽古は、年明けに石央文化ホールで開催されるニューイヤーコンサートの第1部に
【大蛇】の上演があるため、上演時間内での構成や舞い手の動きの確認、
奏楽の合わせを中心に行われました。


神楽の奏楽(そうがく)は大太鼓・小太鼓・手打鉦・笛で構成されています。
大太鼓を基本に他の楽器を合わせて演奏され、
八調子という非常に速いテンポと掛け声が演者や観客の気持ちを盛り上げます。

早速、須佐之男命が登場場面の練習が始まりました。
軽やかな足さばきや器用な手元の所作に思わず釘付けになりました。

その隣では、大蛇の稽古も同時進行で行われました。今回は4体の登場です。

私はこんなに近くで大蛇を見るのが初めてで、
一体どうやって動かしているのか常々不思議に思っていたので、
ひとつひとつの動きを余さず見ようとかぶりつきで観ました。
(横では奏楽と須佐之男命の稽古してるし、目が足りない…!!)。

な、長い…!蛇胴は石州和紙と竹のみで作られており、
浜田市の無形文化財に指定されています。
その蛇胴を体に括り付け、伸ばしたり縮めたり、
絡めたりとぐろを巻いたりと蛇胴の捌きが大蛇の動きの肝になります。




とぐろを巻いたまま立ち上がるシーンやは圧巻です!
舞台を駆け回り、しっぽがぐわっと迫ってくる場面は迫力がありました。
(絡めとられるのではとドキドキしました…!)


ちなみにニューイヤーコンサートでは、
第3部のミュージカルでも舞姫社中が参加する場面があるとのこと。
一体どんな感じになるのか…楽しみですね!

最後は合わせ稽古。須佐之男命と、村の娘で後に須佐之男命の妻になる奇稲田姫(くしいなだひめ)、
そして大蛇と奏楽。今の時点で一体、何分になるのか…時間を計りながら通します。




「時間は!?」
「わあ~!!ダメだ!!かなりオーバーしてる!!」
「もっと構成考えないとだね…!」
時計を見ると、もう稽古終了時間になっていました。
観ている私がそう感じたので、稽古している皆さんは
もっと時間が足りないと感じることでしょう。
本当にあっという間でした。

団員の皆さんにお聞きしました!

事前アンケートをお配りし、回答用紙いっぱいにご記入いただきました。
本当はアツい想いを全部余さず掲載したいのですが、一部抜粋させていただきます。

◎舞姫社中に参加した理由はなんですか?

「舞姫社中の公演を観て、女性だけで全てされていることに感動し、
自分もやってみたいという気持ちになりました

「誘われた。女性が主体で行う神楽もやりたいという思いを以前からもっていたため」

「神楽=男性しか出来ないと思っていた。女性も出来ると知ってぜひ舞をしてみたいと思ったから」

「スマホのニュースのおすすめで見たのがきっかけ。
そのニュースの表紙の女性の笑顔に誘われた。
既存のものに入るのではなく、これから皆で一緒に始められるから」

「小学生の頃、男子しかやっちゃいけなかった石見神楽。
新聞記事で女性だけの社中がある!!と知り、挑戦したいと思い入りました

「浜田へ帰って来る時にお世話になった方に誘われたため(恩返しのつもり)。
小さい頃、社中に入りたかったが、女は笛と姫しかできないと言われ、
舞姫社中は女子でも舞えると思ったので」

「大学でサークルに入っていてその縁で先生や先輩に誘われた。
神楽を続けたかった。「女性だけ」という部分も興味深いと思っていた。
自分ができる役割で演目を増やしたかった」

「幼い頃から神楽が好きだったが、男性主体の神楽は入りづらく諦めていた。
そんな中、神楽を一から教わることができる舞姫社中ができたことを知り、入団した

「男性に混じっては体力的にも舞手は厳しいと思っていたが、
女性の中では舞手側にも挑戦できると思ったため」

子どもの頃から神楽をやってきていますが、
高校の頃は女性は姫役や奏楽ばかりで舞いたかったなと思っていた時に、
舞姫社中の話を聞き、女性で舞えるんだと思い入りました」

「コロナが流行したタイミングで転職などもあり、
Iターンを決めると同時に入りました。神楽をやってみたかったけれど、
女性な上、初心者なので、あきらめていたところ、できたての女性同好会メンバー募集を見たので」

神楽がやりたかったから」

◎石見神楽とのご縁は?

小さい頃から石見神楽を観て育ちました。地元の神楽を夜明けまでよく観ていました」

大学生の時に浜田市内の社中に入って始めた

「小さい頃に祖父がいつも神楽を観に連れて行ってくれていた

「他県在住だったため、子どもの頃はあまり縁がなかった。
その後転居して神楽を知り、年に1・2回祭りで見るくらいだった。
中学生の時、運動会で生徒有志による神楽の演舞があったことを記憶している」

「生まれも育ちも浜田で、気づいたら神楽が身近にありました。
県外に出て、神楽の素晴らしさに改めて気づき、
浜田に帰って神楽の衣装を刺繍するひとになると決意して帰ってまいりました。
神楽は私の魂です!!

「地元が島根県川本町で、神楽は生活の中にあった。
大学から本格的に神楽を始めた」

「神楽好きの父の影響で幼い頃から身近にあった」

他の社中に入っていた

「小さい頃に地元のスーパーで毎週日曜日に石見神楽を観に行き、
そこからハマり、地元の子ども神楽に所属し、
中学・高校(部活)・大学(部活)・現在まで石見神楽をやっています

「親の実家がこの地域で、子どもの頃夏休みに遊びに来て石見神楽を観ていた

神楽が好きで観に行っていたから」

そして、東京から浜田へ移住され、入団した団員さんからもお話を伺いました。

◎移住のきっかけ

「世界中を旅していた時に様々な暮らし方を見て、仕事中心、
消費する暮らし方ではなく家族や自然環境、
自分たちの生き方を大切にする暮らしがしたいと思った。
海外で魅力に感じた所はその土地にしかない文化や伝統、
昔からのつながりを大切にする田舎で、自分も日本で魅力的な土地に住みたいと思った」

◎舞姫社中に参加した理由はなんですか?

移住してからこの土地ならではのことがしたいと、
現在住んでいる地区の神楽団2団体に所属したが、
1つはほとんど練習しておらず、もう1つは昔からやっている人たちで、
女性も自分以外に1人しかおらず、中に入りづらい雰囲気だった。
その時に舞姫社中の事を知って、初心者のひともやっているし
みんな女性だと聞いて安心してできるかもしれないと思った

◎石見神楽の魅力について

「・現在住んでいる地区では異なる神楽をやっており、
2種類の神楽をやっていて感じる石見神楽の魅力は
華やかさとエンターテイメント性、観ている人が驚いたり、怖がったり、
奏楽の盛り上がりなど引き込まれるおもしろさ
がある。

毎週どこかで石見神楽を観れること!

・普通のひと(他に仕事をしているひと)が神楽をやっているところ。
めちゃくちゃ上手なひとがサラリーマンとか、そのギャップ?

・子どもが神楽ごっこをしている。ここでは伝統芸能がみんなの憧れで、
子どもからお年寄りまで大切にしていたり、楽しみの一つになっているところ」

代表の方・事務局の方にも伺いました。

◎舞姫社中が出来た流れ

「2019年に石見神楽が日本遺産に認定され、
2021年に石央文化ホールを母体とする「舞姫社中」を設立。
石見地域の伝統芸能である石見神楽を女子が中心となって演ずることで
石見神楽の魅力を広く発信し、地域の振興と発展を目指します

石見神楽の歴史を学び、演舞・楽器の演奏を身につけ、
石見神楽の普及を目指すという趣旨の広告が新聞やウェブ上に載り、
それを見てメンバーが集まりました」

◎女性だけの社中はいかがですか?

「とても居心地がよいです」

「華やかです。演舞に細かい所作で表現し、男性とは違った魅力があります」

◎舞姫社中のアピールポイント

観客の皆様と交流することを大切にしています」

「女性ならではのしなやかさ、優雅さ、奥深さを生かし、更に力強さを加え、
新たなイメージで石見神楽の魅力を伝えていきたいです」

舞姫社中に入られてから神楽を始めた方や幼い頃から子ども神楽団で活躍されていた方、
以前に神楽をやっていたけど再び始めた方、
現在も他の社中にも所属して研鑽を積まれている方など、それぞれキャリアは違えど、
神楽に対する愛が大きいのは全員同じ!
稽古を見学して、皆さんの熱量がとても伝わってきました。

舞姫社中のテーマとして掲げられている「しなやかにして たおやかなる演舞」
正に体現している団員の皆さん、
稽古見学とアンケートのご協力をいただきまして本当にありがとうございました。

今後も応援しています!

島根県のイベントは首都圏でも随時開催されています。
石見神楽上演の機会もありますので、見かけたら是非とも観覧していただければ嬉しいです。
そして島根県に訪れて、実際に石見神楽を間近で観ていただけたらもっと嬉しいです!

ふるさと島根定住財団では、移住イベントやセミナーを企画・開催しているので、
島根県に興味がある方や関心のあるテーマのセミナーは要チェックです!

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ふるさと回帰支援センターの島根県ブースでは、舞姫社中の公演DVDを放映してます。



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