移住現地ツアー「笠置町・和束町で見つける自分の暮らし」を開催しました!
今回は2024年12月14日(土)に京都府南部の笠置町・和束町で開催しました移住現地ツアー「笠置町・和束町で見つける自分の暮らし」のイベントレポートです。
<イベントの告知ページはこちら>
川や山、美しい茶畑、そんな自然広がる「笠置町(かさぎちょう)・和束町(わづかちょう)」をバスで巡る、現地の移住ツアーです。既に移住された方をゲストに招き、交流施設やゲストのご自宅を訪問しながら、いろいろとお話いただきました。
ゲスト紹介
笠置町、和束町への移住者であり、「移住呼びかけ人(※)」の6名です。
※移住呼びかけ人とは
京都府南部、相楽東部地域(笠置町、和束町、南山城村)への移住者のうち、移住希望者や新規移住者からの相談に適切な説明及び助言ができる方を府が認定しています。当日は、近隣府県から9名の参加がありました。
では、当日の様子を紹介します。
木津川市のJR加茂駅に集合し、マイクロバスで笠置町に向けて出発!
笠置町へ向かう道中の車内では、笠置町役場の方から町の概要をお話いただきました。
笠置町の小学校は複式学級にはなっていないため、学年ごと生徒数人に対して先生一人で手厚い教育が受けられますが、その分、授業中にあてられる回数がとても多く、そのおかげもあってか、笠置町の子供は発表するのが上手で、堂々としているそうです。
笠置町(かさぎちょう)
笠置町へ到着しました。「笠置いこいの館」にバスをとめ、町内を少し散策しながら交流施設「たね」へ向かいます。
町内散策
「たね」に向かう道中には、JR関西本線の駅「笠置駅」や、2023年4月にオープンしたカフェ「Doors Coffee Roastery」や、笠置への移住者さんが営んでいるカフェ「このかCONOKA」、そして、2024年4月にオープンしたアウトドアショップ「THE UNFORM STORE」などがありました。笠置町にはキャンプ場があることから、キャンプ客向けの店舗がオープンしたようです。
(詳細はこちら→笠置町のグルメ・観光スポットのチラシ)
交流施設「たね」
さて、「たね」に到着です。たねは、町内の交流施設として使われています。
たねでは、先輩移住者さんである、ゲストの西舘さんと岩下さんに移住のきっかけや経緯についてお話しいただき、その後参加者からの質問に答えながら交流しました。西舘さんは、両親の介護のため近隣の物件を見学していた時に話しかけてくれた地元のおっちゃんと仲良くなり、千葉県から笠置町への移住を決断されました。今は、ご飯は薪炊き、獣害と戦いながらの家庭菜園、にわとりやゴールデンレトリバー、インコなどを飼い、自然にかこまれた暮らしを楽しまれています。
岩下さんは、東日本大震災の原発事故をきっかけとして、東京から移住されました。町の中でも人口の少ない東部の集落に住んでおられますが、ネットの回線が限定されるくらいで、宅配便は届くし、買い物も車があれば20~30分くらいで行けるので、特に不便はしておらず、自然の中で暮らす楽しさをお話いただきました。
「笠置町に住んで良かった点はなんですか?」という参加者からの問いに対して、ゲストからは「自給自足など田舎ならではの暮らしができる」「必要とされている実感がある」「人とのつながりが楽しい」「自分の才能をいかせる、やりたいことをすぐに実現できる」との答えがありました。
西舘さんと岩下さんとは「たね」でお別れし、昼食会場へ向かいます。
昼食
昼食は、笠置町「泊まれる小料理屋 与一」さんでお弁当をいただきました。与一は、笠置町へUターンされた方がオープンしたお店です。昼食には、和束町のゲスト松見さんと、植田さん(と小さいお子さんにも)にお越しいただきました。
植田さんは、和束町でのボランティア活動をきっかけに移住され、茶農家として新規就農されました。植田さんのお茶は、「和茶園」の名で販売されています。
松見さんは、様々な移住イベントに参加していた中、他の自治体では感じられなかった和束町のウェルカム感に惹かれて移住を決断されました。いい物件にも巡り合うことができ、理想の暮らしを叶えるべく、こだわりを散りばめて改修され、和束町での暮らしを楽しんでおられます。後ほどお宅を訪問させていただきます。
和束町(わづかちょう)
午後からは、和束町のゲスト田中さんと、和束町役場の方々にも加わっていただき、和束町へ行きました。車内では、和束町役場の方から、和束町の基本情報や主産業はお茶であることなどの概要説明をしていただきました。
石寺の茶畑
まずは、お茶の郷 和束町を代表する、日本景観遺産第1号に認定されている「石寺の茶畑」に行きました。ここでみなさんには茶畑が織りなす和束町の景観をご覧いただきました。茶畑の景観に一目惚れして移住された方もおられるとか…!!
移住者さんのお宅訪問①
続いて、和束町に住むイメージを持っていただくために、実際に空き家を購入して、改修された、ゲストの松見さんのお宅を訪問しました。
松見さんのお宅はものすごい坂の上にありますが、その坂を上ったからこその素晴らしい景色が広がっています。松見さんのお宅のウッドデッキからの眺めは最高です!
松見さん宅を見学しながら、実際に空き家の取得や改修にかかった費用、家の探し方、地域との関わりなど、暮らしや住まいのことについて質問がありました。
また、松見さんの奥さんは現在も大阪に勤めておられるとのことで、和束町に住みながらでも、近隣都市へ通勤できるとのお話もありました。
移住者さんのお宅訪問②(交流施設「和奏ハウス」)
次に、ご自宅を「和奏ハウス」として開放されている、ゲストの山本さんのお宅を訪問しました。お宅では、2グループに分かれて参加者とゲストの交流を深めました。
最後に、毎月第1日曜日に、和奏ハウスで開催されている「ご近所交流会」の紹介がありました。移住希望者、地域の方と関わりたい方、移住者、地域の方、どなたでも参加可能で、人と人がつながることができるイベントです。
和束茶カフェ
最後に、和束町内で一番多くのお茶を扱っている「和束茶カフェ」に行きました。
和束町の茶農家さん一人一人がこだわって作った、煎茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶、和紅茶、、、など様々な種類のお茶が店頭に並べられています。
新茶のシーズンは新茶をめがけてたくさんの人が訪れるそうです。
ゲストの田中さんには、和束茶カフェスタッフとして、お茶の紹介や説明をしていただきました。田中さん曰く、和束茶には、「一生飲み続けたい」と思えるほどの魅力がある、とのことで、参加者さん思い思いのお茶を購入いただけたと思います。家に帰って和束町の景色を思い返しながら、温かいお茶でほっこりした気持ちになってもらえたら嬉しいですね。
👆 ちなみに、新茶シーズンはこんな感じです
行程は以上で終了です。
和束茶カフェで和束町の方々とお別れして、JR加茂駅に向かい、解散しました。
参加者さんからは、「実際に移住された方々に直接会い、話を聞けて良かった」や「不安や疑問点などが解消された」との感想があり、実際に地域に訪れて、地域を体感し、移住された方と会って、お話しできる良い機会となりました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
このイベントレポートを読んで笠置町や和束町が気になったそこのあなた!!
それぞれ、気軽にお越しいただけるイベントがありますので、ぜひ足を運んでみてください!
<笠置町> 笠置町商工観光課 TEL:0743-95-2327
★2025・食の祭典「KASAGI鍋フェスタ」
日時:令和7年2月1日(土) 11:00~16:30
場所:笠置いこいの館前広場・特設会場
<和束町> 和束町地域力推進課 TEL:0774-78-3002
★個別相談会
日時:令和7年2月22日(土) 10:00~16:00
場所:大阪ふるさと暮らし情報センター
詳細は、後日、京都府公式移住・定住情報サイト「今日と明日」に掲載予定
★ご近所交流会
日時:毎月第1日曜日 12時から
場所:和奏-わかな-ハウス(和束町別所)
問い合わせ・申込:和束町活性化センター(TEL:0774-78-3396)
(このレポートは、京都府山城広域振興局農林商工部地域づくり振興課のレポートを転載したものです。)