「うまいカニ」と「地域名」の話【独断と偏見の食文化レポート①】

『カニ』
と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
「ズワイガニ」が浮かびませんか?
実?は兵庫県は日本海に面しています。そして、その日本海側の兵庫県(但馬/たじま地方)ではズワイガニがたくさんとれます。そして、そのズワイガニには種類や呼び方がいろいろあります。
今回の記事では、その辺りをちょっとだけ紹介しながら、みんな大好き 「カニ」 について掘り下げてみたいと思います。
※独断と偏見ですので…多少の粗はご勘弁ください。
★カニの種類
ズワイガニの種類は大きく分けて3つあります。
『ズワイガニ(本ズワイガニ)』
『ベニズワイガニ』
『オオズワイガニ』 です。
そのうち、一般にズワイガニとして認知されているのは『ズワイガニ(本ズワイガニ)』です。
★ズワイガニの呼び方いろいろ
本ズワイには呼び方がいろいろあります。
最近は地域ブランド名が有名になっているところ(越前ガニとか、加能(かのう)ガニとか、間人(たいざ)ガニとか…)が多くなりました。
ですが、山陰~北近畿(兵庫県北部の但馬地方など)では『松葉ガニ』と呼ばれています。※地域ブランド名もあります。津居山ガニ(豊岡市)、柴山ガニ(香美町)など
さらに正確(たぶん…)に言うと本ズワイでもサイズがでかいのオスの方だけを『松葉ガニ』と呼びます。
一方、メスは松葉ガニとは呼ばず、『セコガニ(勢子蟹)』などと呼びます。
ちっちゃいけど卵持っていたりしてまた別物の感じです。
『松葉ガニ』は個人的には最近あまり口にできていませんが、身がぷりぷりでうまいですよね。冷凍でも足だけで売っているやつとかは大体これが多いです。でもやっぱり丸々1匹のカニは格別…だけど少々値が張ります。ちょっと値が張る『松葉ガニ』は敷居が高め…という方、そこで
『セコガニ(勢子蟹)』の登場です。個人的にはこちらがかなり大好きです。
カニみそや内子外子といわれるメスにしかない卵に関わる部分がうまいのです。酒飲みの方にはたまらんシロモノと思いますし、その昔兵庫県の北部但馬(たじま)地方では子どものおやつだったとか…
ちなみに『セコガニ(勢子蟹)』は地域によってセイコガニ、親ガニ、香箱ガニ、コッペガニなど呼び方が変わるのも乙です。
サイズが小さいので、但馬地方では比較的リーズナブルに食べることができますが、資源保護のため漁期がだいたい11初旬~12月までと短く、食べられる時期が限られています。
★隠れた主役?「ベニズワイ」
もう一つ忘れちゃなんないのが『ベニズワイガニ』。
ズワイとベニズワイが別のカニなんて知らなかったという人もおられると思いますが、実は違うんです。
ベニズワイの方がその名の通り赤みが強く、サイズは小ぶり、住んでいるのもズワイガニより深海側です。
ベニズワイガニは近畿地方の水揚げ港は香美町の香住港に限定されていて『香住ガニ』として市場には出回っています。(地元ではでは「ベニガニ」というらしい)
こちらの漁期は概ね9月~6月と長いですが、食べるのはオスのみ、メスは漁業の対象ではありません。(禁漁)
『ベニズワイガニ』は甘みが強いといわれこちらも大人気です。松葉ガニよりもお値段控えめで漁期も長いので、食べられるチャンスはより多いかもしれません。
そして、冷凍されていない浜茹でや活けガニなど、まるごとのカニはひと味もふた味も違います。独断と偏見ですが間違いありません。
気になる方はまず兵庫県の北部『但馬(たじま)』に足を運んでください!
そして、ちょっと強引ですが…
そんな兵庫県にちょっと興味がある方は2/16(日)東京有楽町へ!
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兵庫県の自治体、団体が多数出展!1階ではマルシェも開催です。
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◆カニや食文化に興味が湧いた方はコチラ↓
★有数の松葉ガニ水揚げである兵庫県・新温泉町の浜坂漁港の観光パンフレットには素晴らしいカニ料理解説が。
カニ元・浜坂かに読本 | 【公式】浜坂観光協会ホームページ
★全国漁業協同組合のページでは香住ガニの詳細が見られます。
香住ガニ|プライドフィッシュ(全漁連)
★ここでは書きませんでしたが瀬戸内海側には、見てびっくり、巨大ワタリガニ「ぼうぜがに」もあります。
播磨灘の「前どれ」鮮魚 | 姫路観光ナビ「ひめのみち」
★その他の兵庫県の食文化については(今までの記事いらんやんとは言わないで。)
兵庫県 | うちの郷土料理:農林水産省