おおいた移住 わがまちこんなとこ(14) 姫島村
瀬戸内海に浮かぶ島は県内唯一の村
大分県には18市町村があります。その中で「村」はひとつだけ。
国東半島の北側、瀬戸内海に浮かぶ人口約1,700人の姫島村です。
独特の文化を大切にしてきた村です。
きつねの化粧をした子供がユニークな踊りを披露するきつね踊りをはじめとした「姫島の盆踊」は国選択無形民俗文化財に指定されています。
渡りをする蝶「アサギマダラ」が年に2回、立ち寄る島としても知られています。
自然や伝統だけではありません。
近年では島内の通信環境を整え、IT企業の誘致やリモートワークができる移住者の受け入れにも力を入れています。
姫島村はどんなところなんですか
姫島村の企画振興課移住担当の竹井貴広さんに聞きました。
−−姫島はどんな島ですか?
(竹井さん)東西7キロ、南北に3キロ、広さ6・99平方キロの島です。30万年前から活動していた7つの火山によって4つの島ができ、それが砂州でつながっていまの島の形になりました。2013年に「火山が生み出した神秘の島」をテーマとして日本ジオパークに認定されました。
−−島の生活は車がなくてもOKですか?
島内だけなら車がなくてもいいかもしれません。ただ、頻繁に国東半島に船で渡る生活をしている人もいて、そうした人は姫島に1台、国東半島側に1台の2台持ちの人も多いです。
−−国東半島への姫島フェリーは1日何便ですか?
姫島港から国東市の伊美港までの所要時間は20分。1日12便あります。12月~3月の冬季は19時台の最終便がなくなって11便になります。
−−ITアイランドと呼ばれているそうですね
2017年にITアイランド構想というのを打ち出し、企業や人材を島に呼び込み地域課題解決を目指す活動を始めました。現在、ITアイランドセンターオフィスに1社、レンタルオフィスに1社が入居しています。さらにリモートワークをする人のためにコワーキングスペースを整備、通信環境を整えています。
−−名産や、おいしいものはありますか
最も知られているのは養殖している車えびですね。1月~3月は車えびのしゃぶしゃぶフェアをやっています。これ、おいしいです! あとは祝いの席などで出す「鯛めん」、茎までやわらかいけどしゃっきりとした食感の姫島ひじきもぜひ味わってもらいたい一品です。
−−診療所、病院はあるのでしょうか。急病人が出たときに対応は?
島の診療所には医師が3人と歯科医師が1人常駐しています。救急患者が出た場合はドクターヘリで運ぶこともありますが、島民が漁船を出してくれることもあります。
−−気候はどうですか、雪は降りますか
1年中、暖かく、穏やかな気候です。雪は年に1回降るか、降らないかといった感じで、もし積もったとしても昼には解けている感じですね。
−−移住者にはどんな人がいますか? どんな仕事をしてますか?
移り住んできて漁業をはじめた人がいます。IT企業に就職していてテレワークをしている人もいます。
−−島の人たちはやさしいですか?
はい。話をするのが好きな方が多いですね。移住してきても、コミュニケーションは取りやすいと思います。移住者の方を自宅に招いて、一緒にお酒を飲んだり、食事したり、おしゃべりをしたりしている人もいます。
−−移住を検討している人へのアピールを!
都会と違って満員電車での通勤時間もいらないし、徒歩3分の範囲内で生活ができる感じです。自分のために使える時間がたっぷり。コワーキングスペースなども整えていますので、リモートワークができる方にはいいと思います。教育支援の体制もできているので、子育て世代にも向いています。まずは一度、姫島に来てみてください。
■姫島村の主な移住支援
- 移住支援金
- 移住応援給付金
- 結婚祝い金(※) 30万円、若しくは50万円
- 出産祝い金(※) 第一子20万円、第2子30万円、第3子以降50万円
- 空き家利活用事業費補助金
- 就業奨励金
- 漁業就業者奨励金
- 妊産婦の医療費・健診費の助成
- 妊産婦健診等に伴う交通費・宿泊費の助成
- 保育園、幼稚園保育料無料
- 保育園~中学生の給食費無料
- 高校生までの医療費無料
- 高校就学時の通学費、アパート居住費補助
※5年以上継続して居住の実態がある場合
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