【訪問レポート】醸造と運河のまち・半田市へ行ってきました!

愛知県相談員・綿抜です。この度、知多半島の半田市を訪問してきましたので、レポートをお届けします!
半田市ってどんなところ?
半田市は、知多半島のほぼ真ん中に位置し、中部国際空港の東にある人口約12万人のまち。古くからミツカンの酢に代表される醸造業などで栄え、まちに流れる運河は、醸造品がこの運河から弁財船で江戸に運ばれた往時の姿を伝えています。
名鉄知多半田駅から名鉄名古屋駅までは特急で約30分。そのため名古屋方面に通勤・通学する人も多いですが、衣浦大橋や衣浦トンネルにより西三河地域への車のアクセスも良いため、西三河地域に通勤している人もいます。
(右写真:半田市の観光マスコットキャラクター「だし丸くん」と)
醸造業と海運で発展したまちだけに、半田市内にはすしを提供するお店がたくさんあります。すしといえば江戸前を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、半田の「粕酢」が運河から江戸へと運ばれ、風味や旨味がすし飯に合うと、江戸で大流行したのだとか。江戸のすし文化を支えていたのは半田の粕酢だったのです。
もう一つ、半田市で美味しいものが知多牛です。半田市は知多酪農発祥の地で、知多半島は今や酪農農家一戸当たりの飼養頭数が日本トップクラスの酪農王国となっています。そのため、半田市の焼肉店の数は、愛知県で人口当たり最多だそうですよ!
半田の農業を盛り立てる支援とマルシェ開催
農業が盛んな半田市では、畜産業だけでなく、農業に従事したい人への支援にも力を入れています。農地を貸したい・借りたい情報を集約してマッチングを行ったり、新規就農研修機関の紹介などのほか、近年は生産物の加工、販売を行う「6次産業化」を推進。市では6次産業化農業者支援プロジェクトの一つとして、市役所の広場や運河沿い、お寺などで定期的に農業マルシェ「にこもぐ」を開催しており、新鮮な農作物やその加工品などを求める市民の皆さんと農家の方々とをつないでいます。
毎週どこかでお祭りやイベントが!
半田市では、農業マルシェ「にこもぐ」のほかにも、地域の方々が主催する「はんだストリートテラス」、昔ながらの朝市など、3月から12月にはほぼ毎週、何かしらのイベントがあります。週末はお子さんを連れて、市内の様々なイベントに足を運ぶ方も多いそうです。
(左写真:朝市の様子 右写真:「はんだストリートテラス」の様子)
そしてお祭りが多いのも半田市の特徴。毎年「半田の山車祭り・春まつり」では、3月中旬から5月上旬まで週末ごとに、市内10地区のどこかで山車の町内曳き回し、舞やからくり人形の奉納などが行われます。また、5年に一度、市内10地区31輌の山車が勢ぞろいする「はんだ山車まつり」が開催され、そのスケールはまさに圧巻で、50万もの人が見物に訪れるそうです。さらに、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「亀崎潮干祭」は、その起源300年前に遡る歴史を持ち、こちらも多くの人が訪れます。
(左写真:圧巻、壮観の「はんだ山車まつり」 右写真:ユネスコ無形文化遺産の亀崎潮干祭)
ますます「選ばれるまち」にするために
こうしたイベントやお祭りの多さは、まちの賑わいを作り出し、良好なコミュニティの維持につながっているようです。2023年に住民を対象に行われた「都市イメージ調査」では、「半田市に愛着を感じる」と答えた方は83%、「住み続けたい」と答えた方は67%にのぼりました。
そんな半田市は、「はたらく親を応援するまち」を掲げており、市の施策をこの視点から推進し、これから子育てをしようとする方やすでに子育てをしている方に「選ばれるまち」となることを目指しています。例えば、暮らしや子育ての情報などを気軽に尋ねられる「子育てサロン」は市内に16か所、外出中に安心してオムツ替えや授乳などが行える「赤ちゃんの駅」は60か所以上あります。また、便利な駅前に立地する子育て支援センター「はんだっこ」には、カラフルな遊具や遊びのスペースがあり、楽しいイベントが頻繁に開催されています。センター内の託児室では生後6か月から就学前までのお子さんの一時預かり(有料)も行っており、急な仕事や冠婚葬祭はもちろん、毎日の育児からリフレッシュしたいときなどにも利用できます。
(ひろびろ明るい子育て支援センター「はんだっこ」)
その他にも、住民の要望に応じて、「おむつのサブスク」を行ったり、小学校の終業式の日も給食を出す、AIによるマッチングでスムーズに保育園に入園できるようにするなど、持続的に住みやすさを実感してもらえるように細かい改善にも取り組んでいます。
婚姻届けは半田市に出そう!
2024年3月の法改正で、婚姻届は全国どこにでも提出できるようになりました。それを受けて半田市では「日本一婚姻が祝福されるまち」を目指し、半田市に婚姻届を出したカップルに市内の事業者から提供していただいた品々をプレゼントしています。
(婚姻届提出者へのお祝い品の内容)
市のご担当者は、「全国どこに住んでいる方でも、半田市に『思い出の地』として愛着を感じてもらったり、記念日や家族が増えたあとも『半田市に行ってみようかと』訪れてくれる方が増えると嬉しいです」とのこと。もちろんそれ以外の方も、勇壮なお祭りを見に、運河のまちを散策しに、ぜひ一度半田市へ足を運んでみてください!
もっと半田市を知る
◆移住・定住サイト「はんだで暮らす」
半田市の全体像が分かる移住・定住サイトです。
◆子育て応援サイト「はんだっこネット」
子育て情報やイベント、子育て支援団体などの情報もこちらから!
◆半田市観光ガイド
まずは半田市を訪れてみませんか?イベント情報も満載です。
◆半田市ホームページ
半田市の暮らし全般、総合的な情報はこちら!