「阪神・淡路大震災」から27年目の1月17日~防災意識を高めるために
阪神・淡路大震災から今年で27年目を迎えます。
「阪神・淡路大震災」は1995年1月17日5時46分に、兵庫県南部を震源として発生した兵庫県南部地により発生した災害です。地震の最大震度は7を記録。震度7の揺れがどんなものか、皆さんは想像できますか?
普段忙しく生活していると、日常のなかで災害や地震のことについて考える事はなかなか難しいですよね。ですが、この記事を書いている本日も、未明に「南太平洋・トンガの火山島」で発生した大規模による津波のニュースが全国を駆け巡り、不安な夜を過ごした方も多かったのではないでしょうか。
災害を風化させず、自分ゴトとして捉えるためにも、「1・17」や「3・11」には「もし今、災害が起きたら?」と考える機会とすることが大切です。
◆昨年の記事はこちら「1月17日 ~神戸にとって忘れてはならない日~」
東京都の地震発生回数は、実は兵庫県の約5倍
ふるさと回帰支援センターで移住相談を受けていると、よく質問されることが「災害」についてです。近年は、夏になると集中豪雨が頻発し、冬には大雪で交通機関やインフラが麻痺…といったように、被害を受けている地域の映像を目にすることも多くあります。ですので、移住先として検討されているエリアでの災害発生状況や対策などは、神戸市や兵庫県の移住相談のみならず他の県での相談時にも触れられることが多いようです。
ハザードマップを公開している自治体も多くありますので、ある程度エリアや場所が定まってきたときには必ずチェックしましょう。
◆ハザードマップポータルサイト(国土交通省)
◆神戸市ハザードマップ
地震の話に戻ります。
神戸はやはり「阪神・淡路大震災」のイメージが強く残っているために、相談者の方からも地震や津波についてはよく聞かれる事があります。しかし、体感覚的に東京のほうが地震が多いという印象がありました。なので少しデータで調べてみることにします。
◆気象庁 震度データベース検索
こちらのWEBサイトを見ると、各地での地震情報をいろいろ検索してみる事ができます。これで、過去10年の「地震の発生回数」データをまとめてみると…
東京都 1,557回
兵庫県 322回
※過去10年間(2012年1月1日~2021年12月31日)の震度1~7の地震発生回数
直近の10年間を比較したところ、なんと東京都は兵庫県の約5倍!
この期間中では、47都道府県中 東京都は10位、兵庫県は32位でした。もちろん、日本に住んでいる以上地震はいつどこで起こるかわかりません。
このデータからわかることは、「頻度が少なくても大きな地震が起こる可能性がある」ということと、「東京に住んでいる人はより防災意識を高めないといけない」ということです。やはり「もし今、災害が起こったら?」と自分ゴト化して考えなければなりませんね。
震災を風化させないために
東京に住んでいると、1月17日であっても災害のニュースは大きく取り上げられることは殆どありません。しかし、神戸市内ではこの阪神・淡路大震災を風化させないために、様々な取り組みも行われています。毎年、東遊園地で行われる「阪神淡路大震災1.17のつどい」をはじめ、各地で関連イベントも開催され、メディアでもそれらを取り上げられます。
当時の写真や映像のアーカイブを公開しているメディアもありますので、ぜひ1月17日にはそれらを目で見て感じ「もし今、災害が起こったら?」と考えてみてはいかがでしょうか。私も明日は、オンラインでつどいに参加して5時46分に黙とうをしようと思います。
◆阪神・淡路大震災「1.17の記録」(神戸市)
◆データでみる阪神・淡路大震災(神戸新聞)
◆1.17 再現/阪神・淡路大震災(朝日新聞デジタル)※大きな揺れの映像が流れます
◆昨年の記事はこちら「1月17日 ~神戸にとって忘れてはならない日~」