令和3年度晴れの国おかやま就農セミナーin東京実施レポート
10月21日に「晴れの国おかやま就農セミナー」を行いました。
農家として生計を立てたい方向けの本気度の高いセミナーで、岡山県独自の就農制度についての説明、就農プランの立て方、地域や作物の選定方法など濃い内容となりました。
☆岡山県の農産物の東京市場について(東京事務所の金澤主幹より)
東京の高級スイーツパーラーなどで、岡山県産のフルーツは大人気!
コロナ禍では、外食産業に需要のあった魚介類の需要は減った一方、果物の需要は高まったよう!自粛生活の中、質の良い果物を自宅で食べたいという需要が高まったのでしょうか。
☆岡山県独自の就農制度について(農林漁業担い手育成財団の吉本事務局長より)
農業を一から行うには、上記のようなことがハードルとなりますが、岡山県では、これらのハードルを下げるために独自の施策を行っています。
岡山県独自の就農制度はこちら!!
☆具体的な就農プランについて (中野講師より)
実際の収入と支出、所得の一例。その他にも一年目には設備投資金もかかり、かなり初期投資金がかかります。数年後にはサラリーマン以上に稼ぐことができることも!そのためには単価の高い販売先を探したり、面積を増やすなど経営者として工夫をすることも大事とのこと。
農業をするには、まず動機と目標を定めることが大切であること、作物の選定も重要であることなど(例:桃とぶどうでは設備が全く違うため、同時に運営すると大変。ピオーネとシャインマスカットを同時に植えることで、どちらかの需要が落ちた時のリスクヘッジになるなど)
☆中野講師の実体験
ぶどうを作りたいという想いから岡山県に移住をした中野講師。ぶどう農家になった体験談をお話いただきました。
最初にあてがわれた畑は写真のような荒地だったそうです。そこからぶどうの苗を植え付け、ぶどう農家として収益を上げていくには何年もかかりましたが、それまでの苦労と、実績など詳しくお話を伺えました。
「農地は先代から受け継がれた大切な土地なので、簡単に売買できるものではない」という言葉が沁みました。
事前に就農制度を活用し、産地見学などをし、地域の方と親しくなることが大切とのこと。改めて、農業を行うとは、その地域で生きるということなのだなと思いました。