オリンピックでひなまつり
始まったかと思えばあっという間に終わったオリンピック。パラリンピックもきっとあっという間に終わるんでしょうね。
楽しみにしていた試合は録画に失敗したり放送されなかったりでほとんど観られず。大変悔しい結果となりました。ですが気持ちを切り替えて、パリを目指してまた1から頑張りたいと思います。
ところで、電車でオリンピック会場に行けるというのは何とも不思議な感覚です。
画面中央の国立競技場に「TOKYO2020」の幕が張られているのが伝わるでしょうか。
本当に、電車でオリンピック会場に着いてしまいました。
もちろん観戦はできません。コロナ以前にチケットがありません。もっと言うとこの日は競技自体行われていません。何が何でも観れません。
どうして外苑前まで来たのかというと、目的はオリンピックではなくこちら。
日本青年館ホテルです。勝浦町のおひなさまがオリンピック期間に合わせて展示されると聞き、行ってきました。今回の展示はリオから数えて2大会目なんだそう。
勝浦町のおひなさまはどうしても画面に収まりませんね。
上からお内裏様・おひな様、三人官女、五人囃子、右大臣・左大臣、仕丁。
それにしても、こんなに立派なおひなさまを見るのは何年ぶりだろう。地元のスーパーの催事場に展示されてたようなされてなかったような…そういえば催事場に遊具もあったな~。ぞうさんの形をした木の滑り台があって…そういえばフードコートの前にテレビが置かれてた時があったな?あのフードコートにあった漫画が怖くてしばらく頭から離れなかったな~いやほんとに…
幼少の記憶が蘇り、エモーショナルなひと時でした。
離れて見るのもいとをかしですが、近づいてみるとまた違った発見が。
左から笑顔のおじさん、眉を下げて悲しそうなおじさん、怒ってそうなおじさん。
この3人は「仕丁(しちょう)」といい、平安時代以降の宮廷の雑用係。雛人形の中では唯一の庶民で、3年交代制の無報酬で君主に仕えるために駆り出されるという、思わず泣いてしまいそうな背景の持ち主です。改めて3人の表情を見てみると違った印象になるのが不思議ですね。
人生がそうであるように、「表情豊かな子に育ってほしい」という願いが込められています。
足元の茶道具も緻密。
ただ小さいのではなく、人形のサイズに合わせて作られているので見入ってしまいます。
もちろん他にもたくさんのおひなさまが展示されています。個人的には白と青の衣装が爽やかな仕丁に惹かれました。素人が見ても分かるくらい、衣装のつくりも丁寧です。
展示は9月の中旬まで。
お出かけが難しい状況ですが、お近くの方はぜひ訪ねてみてください。