76年目の夏を迎えます。
「ミーンミンミンミン」セミが元気よく鳴いている。ジリジリと肌を刺すような日差し。
1945年(昭和20年)8月9日11時02分
広島に原爆が投下された日から3日後、長崎市浦上地域で爆発。
直径約280mの火の玉ができ、原爆が投下された付近では燃えるものはすべてが火を噴き、
上空には大きなキノコ雲が発生。
長崎は原爆を投下されたあの日から76年目の夏を迎えます。
私は長崎県長崎市の出身です。
私がサポーターをしている地元長崎のサッカーチーム「V・ファーレン長崎」は平和祈念活動を行っています。
『愛と平和と一生懸命』をコンセプトに掲げ、今年も平和学習を実施し、社長を始め監督、選手、スタッフが参加しています。
クラブが行っている平和祈念活動の中で、平和祈念ユニフォームを着用し、試合前には選手が平和宣言を行うほか、行政とタッグを組みイベントを行ったり、高校生平和大使と平和のメッセージを送る仲間として共に取り組んでいます。
*今年の平和祈念ユニフォームはこちら(ユニフォーム写真は友人提供)
私が小学生の頃に訪れた『原爆資料館』は建て替え前で、記憶に残っているのは暗い館内に飾られた、思わず目をそらしたくなるほど背中に大きな火傷をおった人の写真、展示されている遺品、淡々と語られる音声。
怖い・・・これが当時の正直な感想です。
広島・長崎で原爆が投下され、たくさんの人が亡くなり、今も苦しまれている方がいる。
当時の私にはそれ以上のことを語ることができませんでした。
しかし、長崎出身者として8月9日に何が起きたのか、しっかり説明できる人間でありたい、風化させてはいけないという思いが少しずつ芽生えてきました。
キッカケは、前出でも書いたV・ファーレン長崎の平和祈念活動です。
このような活動をおこなうクラブをいちサポーターとしても誇りに思い、私自身長崎に生まれた人間として、しっかり学び責任をもって語り継がなければならないと思っています。
平和な日々に感謝し、この先もずっと平和が続くように・・・と思いを込め、当日は黙祷をしたいと思います。
原爆の日
広島 8月6日(金)8時15分
長崎 8月9日(月)11時02分