穏やかで過ごしやすい神戸の気候
神戸出身の方や、住んだことがある方はイメージが出来るかと思うのですが、神戸で全く生活をしたことがない移住希望の方には、実はよく「気候」について聞かれます。
先日のセミナーでも、ご紹介しましたので今回はこの神戸の気候について。
夏は涼しく、冬は暖かい
神戸は「瀬戸内海式気候」です。岡山・広島・山口・香川・愛媛など、瀬戸内海に面したエリアと同じなのですが、この辺りは年間を通じて天気や湿度が安定していて「穏やかな気候」なのが特徴で「日本のへそ」と言われてる兵庫県西脇市くらいまでが該当するようです。
といっても、少しイメージがつかないと思いますので、「東京」と、関西の三都としてよく比較される「大阪」「京都」と並べてみたいと思います。調べていくと、30年間くらいの平均値を示したものはネット上にもいろいろと載っていたのですが、直近のデータをまとめたものはあまりありませんでした。というわけで、直近10年間の「最高気温」「平均気温」「最低気温」の各月平均値をまとめてみました(気象庁HPより参照。統計期間2010年~2019年)
*まずは、最高気温です。
全部、タワーで並べてみました!ご存知の通り、この都市をそれぞれ表しています。
・ポートタワー(神戸)
・通天閣(大阪)
・京都タワー(京都)
・東京タワー(東京)
大阪の通天閣がやはり一番インパクトがありますね。こうやって比べると、年間を通じた最高気温は大阪が一番高く「21.4℃」。神戸は東京とほぼ同じです。
ちなみに、夏の季節に限って比べてみると、こんな感じです。
7月は、神戸:30.7℃/大阪:32.3℃/京都:32.7℃/東京:30.6℃
8月は、神戸:32.6℃/大阪:34.0℃/京都:34.2℃/東京:32.0℃
*次に、平均気温。
平均気温を年間でも均してみると、大阪と同じです。東京よりも少し暖かいですね。
*そして、最低気温。
最低気温で見ると、この4都市の中では1番高くて、東京よりも1℃高く、京都より1~2℃高くなります。ちなみに、こちらも冬の季節に限定して比較するとこんな感じです。
12月は、神戸:5.6℃/大阪:5.1℃/京都:3.5℃/東京:4.5℃
1月は、神戸:2.9℃/大阪:2.5℃/京都:1.1℃/東京:1.8℃
2月は、神戸:3.6℃/大阪:3.1℃/京都:1.9℃/東京:2.6℃
つまり、神戸が一番「冷え込まない」のです。東京だけでなく、大阪・京都と比べても3か月とも一番気温が上ですね。
降水量は東京より少ない
最近は「ゲリラ豪雨」のニュースをよく目にされると思いますが、私自身の感覚的にも「東京はゲリラ豪雨多いな…」と感じます。というわけで次は降水量についてなのですが、実は「降水量が少ない」というのも「瀬戸内海式気候」の特徴です。
まずは同じように、並べて見てみます。
やはり、降水量は東京よりも低いですね。大阪とはほぼ同じですが、京都よりも少なく、そこまで雨が多くない地域といえるのではないでしょうか。やはり瀬戸内海と六甲山地の恩恵を十二分に受けているのが「神戸」なんだなぁと数値を見ても思います。
ちなみに、降水量といえば兵庫県のお隣「岡山県」は「晴れの国」と言われているのですが、実は神戸も岡山と同じくらい降水量が少ないです。
この「晴れの国」というのは、平成元年くらいから使われているようなのですが、実は47都道府県の中で一番晴れの日が多いのは岡山県ではなく「香川県」(岡山県は16位)、そして快晴の日が多いのは…これも岡山ではなく「埼玉県」(岡山県は15位)らしいです。
では何故かというと、岡山県は「降水量1mm未満の日」が日本一多く、降水量が少ないから「晴れの国」なのだそうです。神戸ももしかしたら準・晴れの国と言えるかも知れないですね。
移住先のエリアがどんな気候なのか、ということは、ずっと毎日生活をしていくうえで実はとっても大事な検討事項のひとつだと思います。同じ関西の近隣都市とも比較してみて、参考になれば幸いです。