人生のS暮らすSAGA Vol.20 好きなことを 諦めない生き方を
Vo.18 鳥栖市 Vol.19 小城市 Vol.20 佐賀市 Vol.21 唐津市
2015年から5年間、毎年放送されたテレビミニ番組「人生のS暮らす」。登場移住者も5年間で21人に上ります。九州では高視聴率の人気番組です。
移住希望地の佐賀県視察ができない今、移住者の生活を通して現地を感じてみてください。
増永?英一?さん
- 福岡県から佐賀市富士町へUターン
- 移住時期:2018年
- 現在の仕事:マウンテンバイクショップCLEAT経営
増永 英一さんの人生のS暮らすはこちら
やりたいことができる環境を探し求めてたどり着いた場所
【富士町へ移り住むきっかけ】
福岡市の中心地のど真ん中でマウンテンバイクのお店をしていた時から、「福岡市から1時間くらいの距離でマウンテンバイクを楽しめるフィールド」を探し求めていた増永さん。佐賀市富士町を紹介された当初は、あまり興味がなかったそうですが、マウンテンバイクを楽しめる地域資源や環境が整っており、また地元の方の協力もあって話がどんどん進みました。それまでいろんな地域を探し回ったけれど、こんなに話が進んだのは初めてでした。
しばらくはマウンテンバイクを楽しむために福岡市から1時間ちょっとかけて通っていましたが、渋滞を抜けて富士町へ行き、日中マウンテンバイクを楽しんで、また渋滞や人ごみの中に帰る、というのはとても非効率で疲れました。それなら「いっそお店ごと移ってしまおう」と思い立ちました。周囲からは心配や反対をされたけど、自分は何度も通って富士町の良さを肌で感じていたから不安など一切ありませんでした。
【移住して変わったこと】
夢がたくさんできました。マウンテンバイクの大会を開催して、トレーラーハウスを家にして、コースを走りに来た常連さんとお酒を酌み交わして語る。福岡にいたときの「いつもお店を開けておかなければならない」ということもありません。でも常連さんと密な関係は築けているからほんとにストレスフリーです。それでもまだやりたいことの10%も叶えていません。もっとイベントを計画したり、カフェを開いたり、他のジャンルの方と一緒にプロジェクトを立ち上げたりとやりたいことはたくさんあります。ネットがあれば世界中の最先端のものが買える時代だからこそ、わざわざ行きたいと思える場所と、会いたいと思える人が必要だし、ここにはそのフィールドがあります。福岡や熊本のお客さんが、今までより行きやすくなったと喜んでくれるのもうれしいです。今までは、自分のために動き考えてきたこともあったけど、今は地元の人が仲間であり家族であり、その人たちのために何かしたいと思うようになりました。
【これから移住を考えている方へ】
田舎でのんびり過ごしたい、と憧れる人はたくさんいるけど、「エスケープ(逃げ)」な人はダメです。明確な目的を持って考えたほうがいいです。自分は餅つきも草刈りもなんでも手伝って、地域いちばんの便利な奴になろうと思っています。自分が今こうしていられるのも、地域の方がたくさん助けてくれたから。おんぶにだっこで周りの人と関わりながらきちんとつながりを持てる人じゃないと続きません。自分のことだけ考えている人はうまくいかないと思います。でも自然があって人ごみがなく、水も野菜も米もなんでも美味しくて、何より人がいい。そしてやりたいことができるフィールドもある。やりたいことや夢を叶えるのにどんな環境がいいかしっかり考えるとぴったりの移住先が見つかると思います。