経験者が思う「地域おこし協力隊」応募前に考えたいこと 前編 |地域のトピックス|FURUSATO

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経験者が思う「地域おこし協力隊」応募前に考えたいこと 前編

経験者が思う「地域おこし協力隊」応募前に考えたいこと 前編 | 地域のトピックス

年度末が近づくこの頃、「地域おこし協力隊」募集をよく見かけますね。新年度の転職や地方暮らしスタートに向け、応募を考える方も多いかと思います。地域ならではの資源活用や地域課題解決をミッションとして働く、やりがいも多いお仕事です。
現在は東京都内で山梨県の移住相談員をしている私ですが、2016年まで、山梨県富士吉田市の地域おこし協力隊として活動していました。その立場から少しだけ思うところを書きたいと思います。

※そもそもの地域おこし協力隊制度の説明や事例については
JOINの地域おこし協力隊特集ページをご参照ください。

※当記事は個人の経験や知見に基づく一意見です。実施機関等とは一切関係がありません。
各地域・募集案件の実情をご自身で確認・熟慮されますようお願いします。

1.応募資格は大丈夫?住民票、運転免許、etc.

まず基本的な事ですが条件を確認しましょう。
地域おこし協力隊は、前提として「都市から地方へ人を送り込む」制度です。
つまり現在、地方(都市部以外)に住民票がある方は応募できない可能性があります。
詳しくは地域要件に関する総務省の資料をご確認下さい。

代表的な条件

地域要件をクリアしたうえで、各地域・案件ごとの条件を見ていきます。
代表的なものとしては次のような項目があります。

  • 年齢(例:20~50歳など)
  • 運転免許
  • 健康状態
  • PCスキル
  • 地域活動への貢献意欲

難しい条件はほとんどないと思いますが、どうしても合致しない場合は相談してみましょう(免許がない→就任までの間に取得するなど)。

2.「地域への愛」と「自分の目標」はありますか?

協力隊を”地方で働く手段の一つ”として選ぶ方もいるかと思います。
その際、一般的な企業就職とは少し異なる大事なポイントを私なりに挙げてみました。

地域への愛

企業では「職場において・会社の利益のために」活躍することが求められると思います。例えば仕事の内容を理解する、職場環境になじむ、収益を上げる…など。
一方、地域おこし協力隊においては「地域のために自分の力を使う」ことが根底にあります。かかわりあう範囲は職場だけでなく地域全体。自分が思う成果につながらなくても地域のためにやらなければいけない…そんな仕事もあるかもしれません。

「この地域が好き、地域住民の人々と頑張っていきたい」という前向きな気持ちが、充実したしごととくらしを送る大切な基礎になります。公務員にかなり近い立場として見られている、そのような振る舞いが求められる、とも言えます。(*だからといって理不尽なことや苦痛にただ耐えようという話ではありません)

自分の目標

地域を愛する気持ちはバッチリ。3年間頑張れそう。でも、その先は?
地域おこし協力隊の委嘱期間は同地域で最長3年間です(1年単位更新)。3年後卒業を迎えたら、どんな形で生計を立てるのか。何を実現していたいのか。ひいては、協力隊活動中にどんなことをやっていきたいのか。

地域で働く人や先輩隊員に話を聞くなどしながらイメージしていきましょう。やりながら変わっていくこともあると思いますし、いろんなパターンを想定しておくのがおすすめ。ちなみに総務省の調査結果によると、卒業時に定住した人のうち43%が就業、36%が起業、13%が第一次産業等 とのことでした。

(余談)
ちなみに私は、情報発信がやりたい&仲間との事業作りに希望を感じて協力隊になりました。しかし卒業後のビジョンに関しては“地域で活躍する人になりたい”程度しかありませんでした…。もし何も得ることができず仕事に困ったとしたら、地元に帰って勉強して公務員試験を受ける!と、両親を説得したことは覚えています…。
たくさんの貴重な経験を積んで、今は東京という場所を選びましたが自分らしく楽しくキャリアを歩んでいます。

…かなり長くなってしまいました。他にも、

  • “働く環境”を見極めよう(人員体制、待遇、副業可否…)
  • 仕事の9割はコミュニケーション?!柔軟さが必要です
  • 月16万円って多いの?少ないの? 家計簿を考える

といったことを書きたかったのですが、また次の機会にしたいと思います。
山梨の協力隊にも興味あるかも…!と思った方は、ぜひふるさと回帰支援センターまでご相談ください。

2020年1月現在 募集中自治体

 

後編はこちら!