山形県出張記~最上地域編~
村山地域出張に続き、最上地域での勉強会&視察に行って来ました!
今回も1泊2日のスケジュールの中、視察は2日目朝8:30~最上地域全8市町村を回りました。
新庄市
新庄市では、元地域おこし協力隊の吉野優美さんが、
任期終了後に一般社団法人を立ち上げOPENした、古民家スペース最上のくらし舎へ。
元々洋裁店だった民家を再利用し、「空き家活用」を軸に 地域の「担い手づくり」と
「情報発信」を 目的に立ち上げました。
とっても素敵な空間で、落ち着く場所です。
DIYも住民の方や役場の方々が協力して行ったとのこと。
みんなが気軽に集まることができる、そんなスペースだと感じました。
その後、移動してエコロジーガーデン「原蚕の杜」へ。
登録有形文化財にもなっている元蚕糸試験場には、ゲストハウスやカフェ、
産直場が設置されていました。
月一回開催されるkitokitoマルシェは毎回大盛況で、伝統野菜や伝統工芸品なども並ぶそう。
ランチはこのガーデン内の「コミューンアオムシ」でいただきました。
お店のご主人も新庄市に地域おこし協力隊で来た方で、
なんと、最上のくらし舎 吉野さんとご夫婦なんです!
地元の採れたて野菜にひと手間加えた、優しい前菜と
もちもちのパスタで、心も満たされました!!
こちらの写真は、コミューンアオムシの2階にありますフリースペース。
元蚕糸試験場ということで、長~いスペースになっています。
卓球台があったり、本棚があったりと広々とした誰でも自由に入れるエリアです。
当日の夜は、
新庄駅にあります「十割蕎麦と鴨料理 かもん」へ市町村の方々と伺いました。
このお店は、大蔵村の直営農家から届く最上鴨、最上早生の贅沢な十割蕎麦を提供しています。
今回は、鴨のフルコースをいただきました!
初の鴨のフォアグラは、とろけるような滑らかさで感動的な美味しさ!
最上地域の食の豊かさを体感できました。
戸沢村
最上地域~庄内地域へ渡る、最上川船下りのスタート地点にある戸沢村には
立派な藩船番所があります。
東北人なら誰もが知る「最上川舟唄」を聞きながら、2日目の視察がスタートです!
大蔵村
大蔵村役場の方も同乗し、大蔵村各所を案内していただきました。
豪雪で知られる肘折温泉(今年は4メートルの積雪!!)には
遊び心のある郵便局が!
そして、どこまでも連なる山々と美しい棚田の風景には、
山形での豊かな暮らしをイメージすることができます。
毎年夏には、ほたる火が灯る幻想的な空間の中でのコンサートを開催しています。
舟形町
廃校となった小学校を再利用した「長沢集学校」という施設を視察。
廃校を再利用し、IT普及と地域活性化を目指す「おかえり集学校」プロジェクトを推進。
「楽しむ」「触れる」「相談する」「遊ぶ」「学ぶ」など様々な視点から施設を活用し、
ITに関する相談や学習場所、地域の人々が気軽に集える場所となることを目指しているそう。
そして、この学校にはちゃんと校長先生もいるのです!
山形出身で、東京に本社を置くIT機器リサイクル事業を展開している会社の社員でもあります。
山形支社として着任し、地元の方々とのさまざまなプロジェクトに関わっているそう。
一番右手が校長の、甲州さん
また、住民も利用出来る予約制のスペースには、地元で作られた和紙を使った照明や、
地元の職人に特注したソファーなどが使われていました。
最上町
こちらも廃校を利用した施設、「みつざわ未来創造館らいず」にお邪魔しました。
施設の中にある「たらふく工房」は、地元のお母さんたちが手作りする農家レストラン。
数日前に全国放送で紹介されたとあり、店内は大盛況。
旬のアスパラをふんだんに使った御膳は、このボリューム!(ご飯+味噌汁付)
撮り忘れてしまいましたが、さらに大きな(20?超え!)アスパラの一本漬けも付いて¥1200!
豊かで新鮮な食材を、お母さんたちが丁寧に作ったお料理は、ホッとするやさしい味でした。
その後、町が建設した若者定住環境モデルタウンを視察。
最上町は、若者向け住宅やバイオマスエネルギーなど「すまい」の取組が充実しています。
施設内の床暖房と駐車場の融雪には、このバイオマスエネルギーが利用されています。
また、周辺には保育園、小中学校、病院、福祉施設、役場などが集中し、
スーパーも徒歩圏内と生活しやすい環境が整っていました。
真室川町
温泉施設、コテージ、公園が集まった施設「湯ノ前おら家」へ。
協力隊の拠点になっている施設で、併設されているフリースペースでは、様々なワークショップやフリーマーケットを協力隊が企画し開催しています。
公園にはトロッコ列車も走っており、週末は子ども連れの家族で賑わうとのことでした。
鮭川村
鮭川村では、若者定住促進住宅を見学しました。
既に全ての住宅が入居済みとのことで、今年度中に同じ敷地内に5戸増設し、
移住世帯を積極的に受け入れる取組みを行っています。
最後に
最上地域では、地元の方々の 控えめながらも温かな人柄と、
滋味深い食の豊かさを感じることができました。
そのどちらも、厳しい寒さの中で育まれたこの地域ならではのものだと思います。
ひときわ地域に根ざした、正に田舎暮らしを満喫できる最上地域でした。