【和歌山県】もうすぐホタルが舞う季節です。
ひとつ前の記事でも書いたとおり、和歌山県は「水の国」を売りにしているほど、美しい水資源に恵まれた地域です。
子どもの頃、「ホタルは水がきれいなところで育つ」と親に聞いた覚えがありますが、そこに暮らす人々の「里山を守る営み」がなければ、美しい自然環境、ホタルが育つ環境は作れません。
6年前に発生した紀伊半島大水害。甚大な被害が県内各地に発生しました。
県中部・日高川町寒川(そうがわ)地区では、大水の影響で川に生息するホタルの幼虫や、エサとなる巻貝「カワニナ」が流されてしまったそうです。
寒川地区と言えば、県内では有数のゲンジボタル生息地。毎年6月に開催される「ホタル祭」には2,000人を超える来場がありましたが、災害以降はホタル激減のため休止されていました。
「もう一度、寒川のホタルを復活させたい」
地元の人の想いを受け、2名の地域おこし協力隊が着任し、地域の有志で組織された「寒川ホタル保存会」のメンバーを中心とした地元住民とともに、「ホタル祭」復活に向け一からホタルの生態を学び、生育環境の整備・祭の企画に取り組んできました。
そして昨年、5年ぶりにホタル祭が「寒川ワンダフルナイト」として開催されたんです!
ホタルの数はまだ少ないため、ホタル復活の希望の光として4,000個の竹キャンドルが集落を灯しました。
また、町特産の鮎のつかみ取りや、集落を流れる川に生息するサワガニのレースなど、寒川地区の自然のなかで非日常体験ができるメニューもたくさん用意され、町内外からたくさんの人が集まったようです。
そして…今年も6/3(土)に「寒川ワンダフルナイト」が開催されるというお知らせがありました!!
昨年からさらにパワーアップした、楽しい仕掛けが準備されていると思います。
一度は消えかけたホタルの光を復活させようと、地域で頑張る人たちがいます。
ぜひ、イベントに足を運んでみてください!
*寒川ホタル祭実行委員会Facebookページでは、イベントに向けた活動報告等を情報発信しています。こちらも併せてご覧ください。
*寒川ワンダフルナイトチラシ